手作り需要増、山形のニットメーカーが意匠糸を販売

ブランド名の由来となった「交編」(こうへん)は、複数の異素材を組み合わせて編み立て、新しい素材を産み出す技術を意味する。COOHEMでは、こうして誕生した「ニットツイード」と呼ばれる独自のテキスタイルを用い、技術と感性を融合した新しいモノづくりを目指す。

自社内にニットテキスタイル(編地)開発部門を擁し、素材開発から商品開発、量産まで一貫して山辺町の自社ファクトリーで行う。

同社広報の鈴木麻里さんは「オリジナルで糸を開発し、仕入れているが、一度使った糸は次のシーズンに持ち越さないため、倉庫に眠っていた。以前から糸を販売してほしいというリクエストを頂いていた。今回、新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が増えたため、時間を有効に使うきっかけにしてもらおうと、糸の販売を決めた」と説明する。

ファンシーヤーンを活用した製品イメージ

同社はこれまでも余った編地を生活雑貨にアップサイクルする取り組みを進めてきた。2017年に立ち上げたライフスタイルブランド「Knit Tweed Life」では、余った編地を使ったファブリックパネルやクッションカバー、バブーシュなど展開している。

今回販売する糸を使って、バッグやコースター、タブレットケースなどさまざまなものが作れる。鈴木さんは「手芸が苦手でも、ラッピングのひもなどとしても利用できる。アイデア次第で何にでも使えるので、手作りを楽しんでもらえたら」と話した。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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