宮城「塩釜の桜」で地域活性化

塩釜の魅力を世界に

京友禅の工房が彩色した風呂敷。工夫してバッグにもなる (提供:ハレノヒ)

ブローチは市の市政功労者表彰式や、卒園式でも使われている。販売はウェブサイトの他、仙台空港や街の駅、市内の老舗みそ・しょうゆ醸造の太田與八郎商店などに納品している。

5年間でストラップは約2千個、ブローチは約800個を売り上げた。だが、現時点では積極的に販路を拡大する予定はないという。

「販売目的になると、人手が必要になり在庫を持つようになる。そうなると価格を上げなくてはいけません。地道に長く続けていくには、今のスタイルが良いと思っています」(鈴木社長)

鹽竈桜は国指定の重要文化財である鹽竈神社にあり、5月初旬ごろに見頃になるという。「コツコツきれいなものを作っていると認められ、街の活性化につなげたい。塩釜の魅力を世界に発信して、インバウンドにもつなげていきたいです」とハレノヒの目標は大きい。

*雑誌オルタナ52号(2018年3月30日発売)「世界のソーシャルビジネス」から転載

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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