仏オーガニック大手ビオセボンはなぜ破たんしたか②

個人投資家は元本すら戻らない可能性

4社あるビオホールディングの社長はいずれもジェラール・シャルヴェロン氏で、所在地はマルヌ&フィナンスの所在地と同じだ。「ビオホールディングISF2011」の資料によれば、出資額はすべてビオセボンの店に投資され、最低据置期間は5年。10年たてば、ビオホールディングが所有する店を売却し、会社も解消して利益を出資者に分配するということだった。しかし、ビオセボンが破たんした現在、利益分配をどころか、出資額を失う可能性が高い。

個人投資家のうち、2014年に出資していた7人がビオセボンに対して裁判を起こし10月1日、勝訴した。ビオセボンは原告に総額18万ユーロの支払いを命じられたが、これはビオセボンの負債に加わるので、買収する会社が負担することになる。個人投資家が勢いを得て今後も裁判が起きる可能性は否定できない。個人投資家たちの弁護士は、彼らの損にならないよう買収候補企業と交渉中だという。買収企業は10月16日に決定する。

「仏オーガニック大手ビオセボンはなぜ破たんしたか③」へ続く

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