■記事のポイント
①イスラエルのアグリテック企業が日本の田んぼで点滴灌水の実証実験を行う
②国内農業のGHG排出量のうちメタンガスは46%、半分以上は稲作由来に
③乾いた土壌に点滴チューブで灌水することで排出を抑制する
イスラエルのアグリテック企業・ネタフィムの日本法人が秋田県と長野県の2拠点で点滴灌水を導入した稲作の実証実験を行う。点滴灌水は乾いた土壌に点滴チューブを設置して、作物に直接必要な最小限の水と液体肥料を与える。従来の水田栽培は空気に触れず酸素がすくない土壌のなかで有機物を分解する際にメタンを生成する「メタン生成菌」が存在する。点滴灌水によって土壌を乾いた状態に保つことで、メタンガスの発生を抑制する。(オルタナ編集部・萩原哲郎)