東海道三島宿、食べて街おこし

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宿場町三島が一日、食の町に――。箱根の麓にある静岡県三島市で10月29日、「食べる、飲む」をテーマにしたイベントが開かれる。5枚つづりのチケットを3500円(前売り)で購入すると、1枚につき1ドリンクと自慢の一皿を参加店舗で楽しめる。チケットが余った場合には、イベント後でも金券として使える「後バル」という工夫もある。現在参加者を募集中だ。

バルとはスペインの「バー」のこと。朝から晩まで食とお酒を提供する食堂で、数件はしごすることが日常的に行われ、地域の社交場となっている。三島は、駿河湾と伊豆の食材を使った料理で知られる街。街全体を食堂に見立てて、街おこしと地域活性化を目指す。

このイベントを主催する三島バル代表の川村結里子さん(33)は、地元の食材を使った食品の開発やイベントの企画をする「結屋」(むすびや)を経営している。東京の住宅メーカーで働いていたが、母の家の仕事を手伝うために、7年前に三島市に移り住んだ。東海道の宿場町としてもてなしの歴史があり、地域社会の結びつきが残り、富士山を望む自然に囲まれたこの街を好きになった。

ところが不況と地方衰退の波が押し寄せ、親しい友人の雑貨店が閉店する悲しい出来事も4年前にあった。「なんとかしたい」。この思いから、街おこしの方法を考えた。おいしい食があるという街の強みを生かした事業を函館のバル街を参考にして企画した。市や商工会議所、ビール会社などの協賛を集めて、三島バルを実現させた。

卒業した社会起業大学(東京)で講演する川村さん

三島で成功すれば、この形の地域活性化策を近隣地域に広げたいという。川村さんは「すばらしい街を楽しく知ってもらい、食を通じて街を元気にしたい」と抱負を語っている。(オルタナ編集部=石井孝明)

「三島バル−三島市の飲食店をはしごで楽しめる」ホームページ

http://mishima-bar.net/

 

2011年9月21日(水)11:22

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