787のエンジン、バイオ燃料も対応

全日空が開発に参加し、ローンチ・カスタマーとして世界で最初に導入することで注目を集める米国ボーイング社の最新鋭旅客機「787」の初号機が28日午前、羽田空港に到着した。従来の旅客機よりも燃料消費率が約2割改善しているが、炭素繊維を使った複合素材の多用による機体の軽量化とともにこの改善に貢献しているのが、新開発のエンジンだ。

全日空のボーイング787が装備する英ロールス・ロイス社製のエンジン「トレント1000」=28日、羽田空港で

全日空が発注する787には、英国ロールス・ロイス社が製造するターボファンエンジン「トレント1000」が2基装備される。従来のエンジンでは機内空調などのためにエンジンから圧縮空気を抽出していたが、787ではこの方式をやめて空調などを電気化した。代わりにトレント1000では大容量の発電機を搭載してこれらに必要な電力を賄うが、この技術は787で初めて導入されるという。

また同エンジンはバイオ燃料の使用にも対応する。ロールス・ロイス社の広報担当者は28日、「バイオ燃料を混合した航空燃料にも対応できる」と語った。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年9月29日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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