リゾートで学ぶ自然との共存文――世界のエコホテル巡礼(3)タパコン・グランド・スパ・サーマル・リゾート(コスタリカ)

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渓流沿い(ここでは泳げない)に佇むレインフォレスト・バーは大人気

環境先進国である中米コスタリカは、その国名であるコスタ(豊かな)と、リカ(海岸)の意味通り、国土の3割が自然保護区としての指定を受け、また、エコツーリズム発祥の国としても知られている。

国土面積51100平方㍍(四国と九州を併合した大きさ)。人口は約452万人(2008年)の小さな平和国家で、世界で初めて、武器を持たない「永世非武装中立宣言」を宣言した国でもある。

そんな背景から自然の美しさは想像を遙かに超え、同時に脅威も存在する。「タバコン・グランド・スパ・サーマル・リゾート」は広大な熱帯雨林の中、近くにアレナル火山が煙を吐く姿を望むダイナミックな環境にある。

アレナル火山は1968年に、400年以上の眠りから覚めて大爆発を起こし、今も時折噴煙をあげる。そのお陰でリゾート内には豊富な湯量のタバコン温泉が湧き出ている。

驚きは、敷地内を流れるタバコン川が温泉水であり、その渓流に浸かればナチュラル・ハイドロテラピー(水治療法)が可能なこと。またこの地域は国立公園として厳しい自然保護条例も存在している。

敷地内にはハチドリが飛び交い、時にはケツァールなど幻の鳥にも遭遇するサンクチュアリである。(せきねきょうこ)

<エコなポイント>

1 政府独自の「CST」認証制度でトップクラス
2 カーボンニュートラルである
3 環境負荷の高い建築資材や塗料、農薬、殺虫剤は使わない

<Tabacon Grand Spa Thermal Resort>
CST認証は政府の他、観光学院やアースカウンシル、自然保護団体など多くの団体からなる「The National Accreditation Commission」母体の公的認定マーク ※室料は日替わりなのでその都度要確認。
www.tabacon.com/

執筆者プロフィール:
せきね・きょうこ フランスのアンジェ・カトリック西大学留学後、スイスの山岳リゾートで観光案内所に勤務。フリーの仏語通訳などを経て、ホテルジャーナリストに。

*本記事は、オルタナ21号(2010年10月号)から転載

2011年11月12日(土)8:14

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