グリーン天職バイブル2013

最高の衣料品で環境負荷を減らす

パタゴニア 日本支社

 

 

 

支社長 辻井隆行

当社のこだわり:環境問題と本業を区別しない

環境問題を本業と区別して考えないことです。CSRという言葉が聞かれるようになって久しいですが、そこには「本業」と「CSR」を別物としてとらえるという思考が見え隠れします。本業で利益が出たら、できるだけ多くを環境に「還元」する。しかし、それではよく言われる「持続可能な社会」は実現できません。

なぜなら、多くの専門家が指摘する通り、私たちは地球がその自浄作用で回復するスピードより50%も早いペースで資源を使い続けているからです。

つまり、資源を使うスピードと、回復するスピードの均衡が保てておらず、むしろその差は広がるばかりです。私たちは、全員で知恵を出し合い、できるだけ早く地球1個分の生活に戻らなければなりません。

それには、「より少ないコストで、より多くの自然資本を受け取る」という現在の経済活動の基本的な枠組みを見直し、経済活動を行う上で企業が本来支払うべきコストを認識する必要があります。

そうした背景から、パタゴニアは、本業である衣料品製造における地球環境に対するインパクトをできるだけ小さく抑えることにこだわっています。

原材料から最終仕上げまで、全ての段階におけるインパクトを精査し、改善すべき課題に取り組み、解決方法を見出し、それをより多くの企業と共有する努力を続けることが大切だと考えています。

経営の志:環境危機に警鐘を鳴らす

私たちはミッションを以下のように定めています。

「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」

使用者にとって有益で、耐久性が高い製品づくりを目指し、同じ品質が担保できるのであれば、可能な限り環境インパクトが低い原材料と方法を選択する。

サプライチェーンを公開し、可能な限り労働環境に配慮する。そうした「手間のかかる」経営手法は、従来の経済効率性重視の経営学では評価されないかも知れません。

しかし、これらの責任を果たすことが、実は利益につながることを体現し、株主に最大限の利益を還元することを最優先する現在の経済活動のあり方に一石を投じる。

自分たちがロールモデルになることで、企業や顧客だけでなく、サプライチェーンにかかわる全ての方々、未来世代にとって「より良い社会」の実現に貢献したいと考えています。

特筆すべきCSR活動:「4R」でより良い世界を

「コモンスレッズ・パートナーシップ」。無駄な消費を減らし(REDUCE)、購入した製品を大切に扱い、壊れたら修理する(REPAIR)、既に世の中に出ている製品を皆で共有し(REUSE)、どうしても使い道がなくなったものだけをリサイクル(RECYCLE)する。

企業と顧客とのパートナーシップを前提として、上記の4Rを推進し「より良い世界」のあり方を再考する(REIMAGINE)。前述の通り、CSR活動としてではなく本業の一環として取り組んでいます(詳しくは、当社ホームページ「コモンスレッズ・パートナーシップ」サイトwww.patagonia.com/jp/common-threadsをご覧ください)。

経営者・個人として思うこと:未来世代のために志を持つ

現代は自分の本当の声に耳を傾けることが難しい時代かも知れません。小さいころから「常識」や「理想」を提示され続け、自分が本当にやりたいことが分からなくなることも珍しくありません。

生き方は人それぞれであり、それぞれに他に替えられない価値があると思います。しかし、多くの先人たちに目を向ければ、自分の命を全うした最期に微笑むことができた人々の生き方は輝いて見えます。

僕は、恥ずかしながら、全ての人間には「人の役に立ちたい、他者に貢献したい」という小さな火種があると最近になってようやく気が付きました。

これから生きていく中で、ご自身の夢や願望だけでなく、他者や未来世代のための志が持てたとしたら、その志のために自分の能力や経験を注ぎ込むことができたら、それは本当に幸せなことだと思います。

理想の社員像:少しずつ周囲を巻き込める人

リーダーシップを発揮できる(発揮してみたいと考えている)方。
小さな「気付き」を大切にし、それを人に押し付けるのではなく、それぞれの立場を理解しながら、少しずつ周囲を巻き込むことができる方。
もちろん、自然が好きで、環境問題に関心があることが前提です(笑)。

 

若手社員から

加藤 秀俊
パタゴニア東京・ゲートシティ大崎 スタッフ
社歴:4年2カ月(2014年1月現在)

海外生活や旅、サーフィンを通じて「人は自然に生かされている」と感じ、環境問題解決に貢献したいと考えていた頃、当社を特集した雑誌を読み衝撃を受けました。いつかpatagoniaで働くことを夢みて環境保全を学ぶ専門学校を卒業。3年間大手精密機器メーカーで環境社会貢献担当をした後、晴れて入社しました。

多くの環境先進企業と当社との決定的な違いは、ミッションに「ビジネスを手段とし環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」(抜粋)と掲げ、各部署で真摯に実行している点だと思います。直営店でも、より熟考した購買を促すために「必要のないものは買う必要ないですよ」とお客様にお伝えすることがあります。

社風は明るく誠実。家族のようなフラットな組織です。アスリートや環境教育者、画家、鷹匠など多様な人材が助け合いながら自主的に行動し、みな活き活きと働いています。社内公募もあり、チャンスが与えられています。

店頭に立つときは、当社製品を使って「自然と一体となる瞬間」を体験し、結果的に自然を大切にしたいという気持ちが生まれてほしいと願っています。お客様から「○○に行ってきて最高だった!」といった言葉を頂くと本当にうれしいです。マーケティングやイベントの企画運営、SNS運営などを通して、お客様や地域、環境団体との交流を深め、共に目指したい社会を模索していけることが、直営店の醍醐味だと感じています。

 

会社データ

会社名(団体名): パタゴニア 日本支社
住所: 神奈川県鎌倉市小町1-13-12本覚寺ビル
業種: アウトドア衣料品販売
資本金:
設立年: 1988年(パタゴニア社1973年)
従業員数: 431名(男性49%女性51% ※パートタイム・ アルバイトスタッフ含む)
前期年商:
ホームページ: http://www.patagonia.com/japan/

募集要項

求人者名: パタゴニア 日本支社
所在地: 神奈川県鎌倉市小町1-13-12本覚寺ビル
職種名: 直営店・百貨店内パタゴニアストア スタッフ
職務内容: アウトドアウエアの接客、販売、品出し、商品管理、清掃等
採用予定数: パートタイム若干名 ※新卒定期採用なし、新卒・既卒・中途採用随時、職種別
応募資格: アウトドアスポーツに熱心に取り組んでいる方、環境問題に関心が高い方
勤務時間: 週2─3日、月毎のシフト制、各ストア営業時間に合わせて1日6─8時間 ※シーズンによっては残業あり
休日・休暇 : シフトによる
賃金: 時給950円以上 ※試用期間中は900円以上
就業場所: 都内、神奈川、仙台、札幌、大阪、神戸、福岡の直営店及び百貨店内パタゴニアストア(福岡、西宮、新宿)
試用期間と
本採用までの
期間と両条件:
3カ月(~最長6カ月)を予定
待遇・福利厚生: 交通費全額支給、社員割引制度あり
備考:
応募方法: 採用情報(www.patagonia.com/jp/jobs)をご覧の上、採用担当・藤井まで 0467-23-8961(代表) saiyou■091 patagonia.co.jp
※■を@に変えて送信
※「オルタナを見ました」とお伝えください
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