なぜ政府はGHG算定に「ブルーカーボン」を入れるのか 

記事のポイント


  1. 沿岸部の植物生態系が吸収した二酸化炭素を「ブルーカーボン」と呼ぶ
  2. 政府は2024年度から温室効果ガスの算定にブルーカーボンを本格的に加える
  3. ブルーカーボンの吸収量を排出量全体から差し引くが、その狙いは

政府は温室効果ガス(GHG)の新たな吸収源として「ブルーカーボン」の算定を本格化する。昨年、国連に提出した報告書で初めて「マングローブ林」の吸収量を算定に加えたが、2024年度からは「海草」や「海藻」などによる吸収量も加える。ブルーカーボンの「Jクレジット」化を視野に入れ、GHGの排出が避けられない「残余排出量」対策として取り組む狙いだ。(オルタナS編集長=池田 真隆)

マングローブ林、日本では鹿児島県と沖縄県の沿岸に分布する
M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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