同性婚に賛成か反対か: 各政党の方針が明らかに

記事のポイント


  1. 婚姻の平等の早期法制化を国会議員に訴える院内集会が開かれた
  2. 各政党の議員が出席し、同性婚に対する党の方針を表明
  3. 自由民主党も「議論を進めていきたい」とした

婚姻の平等の早期法制化を国会議員に訴える「第6回マリフォー国会(院内集会)」が3月22日、開かれた。各政党の議員が出席し、同性婚に対する党の方針を表明した。自由民主党の牧島かれん・衆議院議員は「原告の意見や札幌高裁の判決を重く受け止めている。どのように応えていけるのか、議論を進めていきたい」と話した。(オルタナ副編集長=吉田広子)

院内集会「第6回マリフォー国会」で
院内集会「第6回マリフォー国会」で

法律上の性別が同性であるカップルの婚姻を認めない民法や戸籍法の規定は違憲だとして、各地で「結婚の自由をすべての人に」訴訟が起きている。札幌高裁は3月14日、「憲法24条・14条違反」との判決を下した。

賠償請求は棄却したものの、札幌高裁は「喫緊の課題として、同性婚について異性婚と同じ婚姻制度を適用することを含め、早急に真摯な議論と対応することが強く望まれるのではないか」と指摘した。

院内集会「第6回マリフォー国会」では、各政党の代表者に対し、「同性婚の法整備を進めるか」を尋ねた。各政党の回答と、院内集会に参加した議員のコメントは次の通り。

院内集会「第6回マリフォー国会」で
同性婚に対する各政党の方針

■自由民主党(牧島かれん・衆議院議員) 賛成△
現時点で、党として同性婚について議論する場が設定できていない。一方で、原告の意見や札幌高裁の判決を重く受け止めている。どのように応えていけるのか、議論を進めていきたい。

■公明党(谷合正明・参議院議員) 賛成
マニフェストで法制化について言及。立法府として議論するステージにきている。答弁で「慎重な検討」が続いているのは、不誠実ではないか。

■立憲民主党(西村ちなみ・衆議院議員) 賛成
立憲から婚姻平等の法案を提出済み。一刻も早く実現したい。

■日本維新の会(高木かおり・参議院議員) 賛成
札幌高裁の判決は大きなうねりになって世の中を変えていくだろう。

■国民民主党(玉木雄一郎・衆議院議員) 賛成△
札幌高裁の判決を受けて、個人的には同性婚に賛成だが、党内の正式な意思決定はこれからなので、△とした。

■日本共産党(宮本岳志・衆議院議員) 賛成
党として全力で一丸となって進めている。

■れいわ新選組(大石あきこ・衆議院議員) 賛成
同性婚が認められないのは憲法違反なのは明らか。最大の障壁を取り除いていきたい。

■社会民主党(大椿ゆうこ・参議院議員) 賛成
同性婚の法制化はもちろん、あらゆるLGBTQが差別されない法律、トランスジェンダーの手術要件の撤廃なども含め、実現していきたい。

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #LGBT

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