「オープンイノベーション」で社会課題を解決するには:第10回SDGs学生小論文アワードby住友理工

住友理工は「第10回 SDGs学生小論文アワード」において、大学生、大学院生・留学生から小論文を募集します。小論文のテーマは「『オープンイノベーション』で社会課題を解決するには」。2024年6月1日から8月31日まで小論文を募集して、最優秀賞には賞金100万円、最優秀次席には50万円が贈られます。(オルタナ編集部)

これまでの受賞者

同アワードの応募資格は、国内の大学生、大学院生、短大生、高等専門学校生(4・5年生)、留学生。個人または3人までの団体でも応募できます。文字数は、9500~10500字で、募集期間は2024年6月1日から8月31日までです。

有識者らによる選考を経て、各賞が決まります。最優秀論文には賞金100万円(1点)、最優秀次席は50万円(1点)、優秀賞は10万円(3点)などが贈られます。同アワードは2014年から毎年開催しており、これまでに国内外から750人以上がエントリーしました。

【第10回 SDGs学生小論文アワード by 住友理工】
テーマ:「オープンイノベーション」で社会課題を解決するには:
複雑化した社会課題を解決するには、企業一社のノウハウや技術では限界があります。他企業や自治体、大学、NPOなどと連携する「オープンイノベーション」が重要です。では、社会課題の解決と事業の収益性を両立するためには、どのような観点でオープンイノベーションに取り組めばよいでしょうか。国内外情勢が不安定さを増すなかで、今後の社会、環境、経済の変化を踏まえて、学生ならではの独自の視点で具体的な方法を提案して下さい。
*事例紹介に留まらず、自身で考えた具体的な方法を提案して下さい。

文字数:9500~10500字(要約:800字)
論文受付期間:2024年6月1日(土)~8月31日(土)23:59 
応募条件:全国の大学生・大学院生・留学生・短大生・専門学校生(博士課程も可、社会人経験のある方は対象外、最大3人の連名応募も可)
賞金:
最優秀賞:1点(賞金100万円)
最優秀次席:1点(賞金50万円)
優秀賞:3点(賞金10万円)
審査委員特別賞:(副賞:記念品)※該当論文なしの場合もあり

■最終審査委員

高村 ゆかり 氏 *審査委員長
東京大学未来ビジョン研究センター教授
島根県生まれ。専門は国際法学・環境法学。京都大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。静岡大学助教授、龍谷大学教授、名古屋大学大学院教授、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)教授などを経て現職。国際環境条約に関する法的問題、気候変動とエネルギーに関する法政策などを主な研究テーマとする。日本学術会議会員、再生可能エネルギー固定価格買取制度調達価格等算定委員会委員、中央環境審議会委員、東京都環境審議会会長なども務める。日本のパリ協定長期成長戦略を策定する懇談会委員も務めた。『気候変動政策のダイナミズム』『気候変動と国際協調―京都議定書と多国間協調の行方』など。

平本 督太郎氏
金沢工業大学 キャリア開発支援機構 SDGs推進センター所長/経営情報学科教授
メディアデザイン博士(慶応義塾大学)。野村総合研究所(NRI)にて経営コンサルタントとして活躍。日本政府・国連機関等と共に、MDGs/気候変動対策に貢献するビジネスの推進政策の立案、民間企業に向けた事業創造支援を行い、社長賞を受賞。2016年度金沢工業大学着任後、現場統括として第1回ジャパンSDGsアワード(官房長官賞)受賞、顧問として会宝産業の第2回ジャパンSDGsアワード(外務大臣賞)受賞に大きく貢献する。一般社団法人BoPグローバルネットワーク・ジャパン代表理事、文部科学省ユネスコ未来協創プラットフォームコアメンバー、NHK中部地方放送番組審議会委員、白山市SDGs推進本部アドバイザリーボード座長、SDGsに関する万国津梁会議委員(沖縄県)他、日本政府・自治体のSDGs関連の各種委員を歴任。

古原 徹氏
アサヒユウアス株式会社 たのしさユニットリーダー
島根県松江市出身。2009年にアサヒビールに入社。容器包装技術者として研究所に13年勤務、容器包装のエース開発者として、「スーパードライ生ジョッキ缶」をはじめとした数多くのヒット商品、社外実績を生み出す。子どもができたことをきっかけに、容器包装のスペシャリストのキャリアプランから、「社会的価値を最上段においた事業を創る」ことに軸足を移す。現社長の高森氏とともに”アサヒユウアス株式会社”の設立を主導。フラッグシップ「森のタンブラー」だけでなく「森のマイボトル」や「Coffeeloopプロジェクト」など数多くの共創商品を短期間でプロデュース。大企業から中小企業、ベンチャー、自治体、アカデミアまで数十件の具体的な共創事例を創出。

*最終審査委員は住友理工役員数名を予定しております。


これまでの受賞者からのメッセージ

SDGs学生小論文アワードby住友理工の受賞者は様々な業界で活躍しています。これまでの受賞者からのメッセージを紹介します。

第2回(真のグローバル企業とは-こんな会社で働きたい-)
最優秀次席:藤田このむさん(農林水産省 大臣官房みどりの食料システム戦略グループ 係長)

机上の空論かもしれなくても、学生の時に思い切り理想を追いかけ、長い時間をかけて一つのテーマに思考を巡らせた経験は、紛れもなく「学生にしかできないこと」でした。現在、農業分野の環境政策という農政の中では新しい分野に関わっていますが、多勢に流されず、自分の考えや僅かな違和感を躊躇わずに説明できるのは学生時代の土台のおかげです。 「SDGs学生小論文アワードby住友理工」10周年おめでとうございます。益々の御発展を祈念しています。  

第3回(21世紀型のイノベーションはどうあるべきか?-こんな会社で働きたい-)
最優秀次席:福田紗千さん(大学院)

当時のテーマの持続性を取り入れた企業経営とイノベーションを実現すべく、卒業後はコンサルティング会社で数々の新規事業企画に取り組みました。その経験を通して「持続性」には企業内部の人々の多様性やサプライチェーンの人権問題、企業のサービス・商品の利用者の多様性も含まれるべきだと考えました。今後は意思決定の場や社会・組織の中で社会的に周縁化された人々が包括されるための方法論や課題について研究します。

第7回(グリーンとデジタルを追い風に社会を変える企業とは)
最優秀賞:武井七海さん(Degas株式会社 事業開発マネージャー)

私が参加した年のテーマは「グリーンとデジタルを追い風に社会を変える企業とは」でした。小論文で引用したレポートの発行元である気候シンクタンクに新卒で入社し、現在はテクノロジーを用いて気候変動問題の解決に寄与する会社で働いています。本アワードが今のキャリアに繋がっていると思います。もし少しでも興味があれば、ぜひ応募してみてください。その先に素敵なご縁と可能性が広がっているかもしれません。

■アワードの歴史
2014年にスタートした、住友理工学生小論文アワード。これまでに国内外から750本を超える小論文の応募がありました。これまでのテーマと最優秀・最優秀次席の作品をご紹介します。

◆第9回
「企業が持続的に成⾧する『SDGs/ESG 時代の人事戦略』とは」
最優秀賞地域お魚企業合同人事部モデル~石巻市の漁業・水産加工業に着目して   飯塚真由さん(一橋大学社会学部3年)、 佐藤紺衣さん(慶応義塾大学環境情報学部4年)                          
最優秀次席:若者とパーパスで繋がる中小企業の人事戦略~企業と学生とのパーパスの共創実験を通じて~   大和夕麻さん、高岸真央さん、羽太友梨恵さん(明治大学政治経済学部3年)

◆第8回
“パーパス”を起点に企業を変えるには~存在意義はなぜ必要なのか~
・最優秀賞個人パーパスの共鳴度でチーム結成ーパーパスドリブン文化祭ー 井上 寛人さん(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士1年)
最優秀次席Why(パーパス)からWhere(ビジョン)へ 原 理菜子さん、浅野真輝さん、大塚咲希さん(法政大学人間環境学部3年)
最優秀次席「アート思考」による再定義と「インターナル・ブランディング」による実装 渡邊幹大さん(創価大学経済学部4年)

◆第7回 
グリーンとデジタルを追い風に社会を変える企業とは
最優秀賞:慈善事業から本業へ ー⾧期的な視点をもった持続可能な製造業へー 武井 七海さん(京都大学大学院 農学研究科修士2年)
最優秀次席:非接触テクノロジーが生み出す社会の未来像 林 友梨香さん、本庄 将武さん、大石 菜々子さん(法政大学人間環境学部3年)

◆第6回 
企業が持続的に成長するために、SDGsにどう取り組めば良いのか
最優秀賞「『ローカルな結束力』をいかした企業集積モデル」 中島 優成さん(東京大学教養学部2年)
最優秀次席「サーキュラー型経営思考」 久保田 陸さん(慶応義塾大学商学部4年)

◆第5回 
SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにどうイノベーションを起こすかー「未来に選ばれる会社」とはー
最優秀賞:オレンジ企業 森 陽愛子さん(筑波大学医学群医学類4年)
・最優秀次席:無意識なエシカルを広める ―対話の場を生むイノベーション― 高槻祐圭さん(大阪大学法学部国際公共政策学科3年)

◆第4回 
SDGs時代のビジネスのつくり方-「未来に選ばれる会社とは」-
最優秀賞:「“WHAT”から“HOW”へ 〜パラダイムシフトの中で〜」 尾和恵美加さん(Kaospilot1年)
最優秀次席:「自前主義の誤謬 〜SDGs時代に求められるリンケージ経営〜」犬塚万理菜さん、伊東萌花さん(法政大学人間環境学部人間環境学科3年)

◆第3回 
21世紀型のイノベーションはどうあるべきか?-こんな会社で働きたい-
最優秀賞「東北に寄り添い、東北で学ぶ〜課題先進国での新しいイノベーションのカタチ〜」佐々木真琴さん(群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部3年)
最優秀次席「戦略的社会課題解決によって世界中のみんなを幸せに!そんな企業で私は働きたい〜Strategic Solution to Social Problems through Business 3.0〜」福田紗千さん(神戸大学経営学部4年)

◆第2回 
真のグローバル企業とは-こんな会社で働きたい-
最優秀賞:「グローバル企業における企業理念の重要性」高橋祐人さん(東京大学大学院新領域創成科学研究科修士1年)
最優秀次席:「多様性は何の母?-夢を紡ぎ、企業の一員へと成長する場の提供-」藤田このむさん(神戸大学農学部3年)

◆第1回 
これからの男女共同参画とは-こんな会社で働きたい-
最優秀賞:「働く人の対等なパートナーシップが築く男女協働参画社会を求めて-企業理念と組織風土のリコンストラクション」福屋実希子さん、久米祐梨子さん、小坂幸美さん(法政大学人間環境学部人間環境学科3年)
最優秀次席:「競争力としてのダイバーシティ-にわかダイバーシティからの脱却-」圷 陽太郎さん(高崎経済大学地域政策学部観光政策学科4年)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #サステナビリティ

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