2015年1月、米アップルは、最高経営責任者であるティム・クック自身が「アップル史上、最大かつ大胆」と自負するプロジェクトを発表した。8億2800万ドル(994億円)を投資するとしたそのプロジェクトは、新しいiPhoneや新サービスの開発ではなく、カリフォルニアに太陽光発電施設を建設するというものだった。なぜアップルはメガソーラーの建設に踏み切ったのか。そこには国際環境NGOグリーンピースの働きかけがあった。(国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長=佐藤潤一)

アップルは、カリフォルニア州モンテレーの1300エーカーにも及ぶ広大な敷地に、130メガワットのメガソーラーを建設すると発表した。この施設で発電できる電力はカリフォルニアの約5万世帯の電力をまかなえる量だという。この電力を使用してカリフォルニア州にあるアップルの本社施設、データセンター、及び52のアップルストアに電力を供給する。

■ アップルが自然エネルギーに取り組むきっかけ

なぜアップルは、ここまで自然エネルギーの開発に力を入れ出したのか。

それは、2012年にはじまったグリーンピースの「How clean is your cloud?」キャンペーンがきっかけだった。グリーンピースはアマゾン、アップル、 デル、フェイスブック、 Google、 HP、IBM、マイクロソフト、オラクル、 Rackspace、Salesforce、Twitter、 Yahooというアメリカを代表するIT・WEBサービス会社14社の使用電力の環境配慮を独自評価し、その結果を公表した。

巨大シェルターiPod。グリーンピースのスタッフたちがこの中に入って抗議活動をした

巨大シェルターiPod。グリーンピースのスタッフたちがこの中に入って抗議活動をした

そして、アップルの取り組みは十分ではないと、グリーンピースは巨大なシェルター「iPod(Podは「殻」の意味)」をアップル本社前に設置した。その中にグリーンピースのスタッフ2人が居座り、自然エネルギー導入目標を設置するまで動かないとしたのだ。
(ドイツ、ハンブルグのアップルストア前でのデモンストレーション)

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