■「子どもの保養を」「共に進む運動を」
映画監督の鎌仲ひとみ氏は、7日公開の自身の最新作「小さき声のカノン」に絡め「福島県内の上映館は満杯だったが、都内はガラガラ。今、福島は被ばくの現実を生きている」と話した。
鎌仲氏はさらに「158万人以上が、放射線管理区域内と同レベルの被ばくを受けながら福島で暮らして、4年が経つ。その中には子どももいる。チェルノブイリ事故後、ベラルーシでは子供たちの被ばくは保養で軽減できた。その経験に学ぶことが必要だ」と訴えた。
一方、絵本作家の松本春野氏は「福島で大人たちは、子どもたちを一番に考えて放射能を学び、測り、対策を重ねてきた。福島の人々は私たちよりもはるかに放射能を知っている」と指摘。
その上で「選択して福島に住んでいる人々が大勢いる。それはお互いに尊重されなくてはならない生き方の選択だ。保養は、参加できない子どもはいつまでも参加できないままという現実がある。福島の人々と共に進む脱原発運動が広がることを心から願う」と述べた。
■電力自由化で「自然エネルギーに乗り換えよう」
国際環境NGOのグリーンピースは、ドイツから来日中のショーン・バーニー氏が発言。
「ドイツで自然エネルギーに投資しなかった電力会社は今、苦境に陥っている。原発や火力発電に投資する日本の電力会社も同様だ。来日中のメルケル独首相は安倍首相との会談で、自然エネルギーこそが未来への選択であり、原発はいらない、と伝えるだろう」と語った。
続いてグリーンピース・ジャパンの高田久代氏も「来年4月から電力自由化が始まる。自然エネルギーの電力会社に乗り換えよう」と呼びかけた。