下落するコーヒー相場、農家が悲鳴

フェアトレードシフト(Vol.11)

「現在のコーヒー国際価格は、世界中にいる2500万人のコーヒー生産者の生存を危うくしている」

コーヒー相場の下落により、コーヒー農家を取り巻く環境は厳しくなっている。

8月27日、ブラジルとコロンビアのコーヒー生産者団体と政府関係者がそんな緊急の共同声明を出した。レギュラーコーヒーに使うアラビカ種の価格指標となるニューヨーク先物相場が、約12年ぶりに1ポンド(約454グラム)当たり1ドルを割り込むほどの安値を記録したことを受け、農家が生きていくことすら脅かすレベルに達しているという訴えだ。

2011年末には1ポンド1ドル55セントあった価格から、実に40%近く下落した形だ。コーヒー農家は、年間110億ドル(約1兆2430億円:1ドル113円換算)もの経済的損失を被ることになる。世界ではサステナビリティへの取り組みが活発化しており、特に多くのグローバル企業によって、生産者への技術支援や環境対策など、多くのプログラムが実行されている。

キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..