民主党PT、政府に環境税導入提言

民主党の税制改正プロジェクトチームはこのほど、地球温暖化対策税(環境税)の2011年度の新設などを明記した提言をまとめた。現行の石油石炭税を5割程度引き上げ環境税とする方針。増税への批判に配慮し、揮発油、軽油取引税の税率見直しなどでの負担軽減も盛り込むという。

今後、これを基に党内議論をまとめ、政府に実現を申し入れ、政府税制調査会での議論を促す。しかし11月19日まで開かれたPTでは議員から増税への懸念も表明され、野党や産業界の批判も大きいことから、議論の先行きは不透明だ。

石油石炭税は化石燃料に課税し、主に輸入時点で徴収。原油では1キロリットル当たり2040円だ。5割増税の場合、ガソリン小売価格は1リットル当たり約0.8円上昇するという。同チームは来年秋ごろの実施を想定し、年度ベースでは2400億円の増税を見込む。(オルタナ編集部=石井孝明)2010年11月23日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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