鎌倉に野菜と果物で人つなぐジュースバー

【連載】エコでヘルシーな食空間

右:色鮮やかなコールドプレスジュース(税込み900円から)左上:旬の野菜がギュッとつまったボリューム満点のサンドウィッチ(税込み480円から)。好きな素材を組み合わせてその場でも作ってくれる 左中:外から見たショーケースには日替わりの「気まぐれフルーツサンド」も 左下:シンプルで木の温もりを感じる店内。海のモチーフがあちこちに散りばめられている

鎌倉市の材木座にあるこの店は、昭和22(1947)年から四代続いた老舗の八百屋「八百仙商店」だった。オーナーの高齢化もあり閉店するところを、五代目の山本夫妻が形を変えて4年前に新規オープンした。

新鮮で多種多様な野菜や果物を仕入れることができる特権を生かし、オーナー夫人の綾香さんが好きだったコールドプレスジュース(スロージューサーという低速回転のスクリューで絞ったもの)を中心にしたジュースバーとなった。

八百屋の時代から通い続ける地元客との交流は今も続き、葉物野菜がぎっしり詰まったサンドウィッチや、寒い時期にメニューに加わるスープとホットサンドを楽しみにしている。

「1年を通して旬の野菜や果物をふんだんに使った軽食と飲み物をそろえています。先代が守ってきてくれたこの場所で、ただ商品を売るのではなく隣り合うお客様同士が語り合う姿や、新しい人と人とのつながりができていくのを見ていられるのが幸せです」(綾香夫人)

アサイーを使ったアサイーボウルは、地域の方々の口にも合うようにと、味の改良を重ねたオリジナルの一品。身体のリセットを目的としたコールドプレスジュースの「スペシャルプログラム」なども行っている。

Squeeze材木座

〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座3丁目6−20
電話: 0467-22-2509
営業時間:10時〜18時
定休日:火・水
座席数:8席

岡村 貴子(おかむら・たかこ)
オーガニックを通じて新しい価値を暮らしやビジネスに導く案内人。近年はウェルネスまで活動範囲を広げ、執筆、コンサルタントを行う。著書に「オーガニック入門」。「おつかれ女子のウェルネス手帳」(幻冬社)。

雑誌オルタナ59号(2019年12月17日発売)から転載

Okamura Takako

岡村 貴子(オーガニックコンシェルジュ)

オーストラリアで経験した原始的生活から自然と共生する大切さを学び、2004年オーガニックコンシェルジュ協会と資格制度を設立。日本初エコ・アーティストとしてソニーミュージックアーティストに所属し、オーガニックをメディアを通して広める。阿蘇山と東京のニ拠点居住、自宅出産を経て現在はウェルネス分野のコンサルティングを行う。

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