「電気代」が上がる?私たちが知っておくべきこと

環境問題に関心の高い人の中では、家庭で出るCO2を減らすため、そして石炭火力や原発ではなく自然エネルギーを応援するために、自然エネルギーを中心にする新しい電力会社に乗り換える人が増えています。気候変動への危機感が高まる中、いままさに乗り換えを検討しているという人も多いはず。そんな中、新電力の「電気代」上昇のニュース。何が起きているのでしょうか?

shutterstock.com

Q. そもそも、何が起きているの?

今、「電力取引価格」が高騰しています。

自然エネルギーの電力会社や地域の電力会社の多くは、自前の発電だけでまかなえないので、電力の卸市場で電気を購入しています。「市場連動型」という、卸価格に応じて電気料金が決まるプランで契約していると、電力取引価格があがれば電気料金が高くなる可能性があります。

なぜ今回、「電力取引価格」が高騰しているのかというと、火力発電の燃料である天然ガスの在庫が足りなくなり、電力不足が懸念されたためです。また、寒波によって電力の需要が高まったこともあると言われています。


shutterstock.com

日本は世界最大の天然ガス輸入国です。今回電力取引価格が急激に高騰したのは、日本のエネルギーシステムが、価格高騰のリスクが高い輸入燃料に頼っているから。もし国内で自給できる自然エネルギーがもっと多くて、輸入資源への依存度が低ければ、電力会社はより安定した価格で電気を調達することができたはずです。

Q. 私たちの「電気料金」も高くなるの?

この続きはこちら

greenpeacejapan

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

グリーンピースは、世界規模の環境問題に取り組む国際環境NGOです。問題意識を共有し、社会を共に変えるため、政府や企業から資金援助を受けずに独立したキャンペーン活動を展開しています。本部はオランダにあり、世界55カ以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して取り組んでいます。執筆記事一覧

執筆記事一覧
キーワード: #自然エネルギー

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..