食品メーカー、半数がゲノム編集食品の安全性に慎重

「国が評価しているので、安全性に問題ないと考えている」と答えたサントリー食品インターナショナルも、取り扱いについては「社会的需要性を見極めながら慎重に検討していく」と答え、積極的に取り扱う姿勢は示していない。

自由記入の部分でも「国の届出状況、開発状況を注視していく」(永谷園ホールディングス、日清製粉)、「お客様の受容性の状況を注視していく」(ハウス食品グループ本社)などの慎重な回答が目立った。「従来の品種改良作物と区別がつかないため、正確な情報を得ることが難しい」と答えたメーカー(森永乳業)もあった。

公開質問状を出した両団体は、「食品メーカーは消費者の不安を感じ取っており、安心してゲノム食品を取り扱える状況にあるとは考えていない」と評価している。

hanyu

羽生 のり子(在パリ編集委員)

1991年から在仏。早稲田大学第一文学部仏文卒。立教大学文学研究科博士課程前期終了。パリ第13大学植物療法大学免状。翻訳業を経て2000年頃から記者業を開始。専門分野は環境問題、エコロジー、食、農業、美術、文化。日本農業新聞元パリ特約通信員、聴こえの雑誌「オーディオインフォ」日本版元編集長。ドイツ発祥のルナヨガ®インストラクター兼教師養成コース担当。共著に「新型コロナ 19氏の意見」(農文協)。執筆記事一覧

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