欧州発、リンゴの皮でできたイヤホンケース

スウェーデンのイヤホンブランドSudio(スーディオ)は5月10日、リンゴの皮を使用して作られたレザーを用いた、同社のイヤホン用ケースを発売した。動物由来のものを避けるヴィーガンが世界的に増えてきたことに対応した。(山口勉)

「Sudio Nio」(スーディオ・ニオ)とケース

ヴィーガンは一般的に「肉や魚だけでなく、乳や玉子なども食べない完全菜食主義」を指すが、英ステラマッカートニーなど動物由来の素材を使わない革(アニマルフリーレザー)を扱うアパレルブランドが増えるなど、食生活以外の分野にも浸透しつつある。

今回発売したのは同社の最新ワイヤレスイヤホンモデル「Sudio Nio」(スーディオ・ニオ)の専用ケースで、使われているのは北イタリアのボルツァーノ地方で採れたリンゴの皮をアップサイクルしたヴィーガンレザーだ。

これまでは廃棄されていたリンゴの皮をアップサイクル

本製品はイタリアのヴィーガンレザーメーカ ーPaqが製造しており、USDA(米農務省)とイタリアのヴィーガン認証機関VeganOkの2つからオーガニック認証を受けている。

100%植物由来の成分のみで、化学成分は使われていない。

動物性素材、石油系の素材を使っていないので廃棄しても環境中で分解される。

ヴィーガンレザーにもさまざまな種類がある。メインの原料にリンゴの皮やパイナップルの葉の繊維など植物性素材を使っていても、結合材として塩化ビニールやポリウレタンなどのプラスチック類を使用したものもある。

これらは動物由来の素材を使っていなくても、プラスチックが混ざっていることで、分解されにくく地球環境に負荷がかかる。

今回ヴィーガンレザーを使った製品を作ったきっかけについて、同社の西巻郁里(にしまきかおり)Eコマースマーケティング担当は「世界では、今急激な気候変動や海洋のプラスチック問題など、未来の私たちの生活に対して一人一人がアクションをとらなくてはいけない問題があふれている」と話す。

その上で、「当社は、環境問題やサステナブルな社会に向けてより良い行動をしていけるよう、2019年からカーボン・ニュートラルな組織を目指す取り組みをしている。今後も製品開発やプロジェクト展開にあたり、サステナブルな方法を意識していきたい」と抱負を語った。

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山口 勉(オルタナ副編集長)

大手IT企業や制作会社で販促・ウェブマーケティングに携わった後独立。オルタナライターを経て2021年10月から現職。2008年から3年間自転車活用を推進するNPO法人グリーンペダル(現在は解散)で事務局長/理事を務める。米国留学中に写真を学びフォトグラファーとしても活動する。 執筆記事一覧

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