「衣も食も同じ畑から」、アバンティが有機野菜販売

オーガニックコットン(綿)販売に取り組むアバンティ(東京・新宿)はこのほど、同社のファッションブランド「プリスティン」オンラインショップで、無農薬野菜など食品セットの通信販売を開始した。オーガニックコットンと同じ畑で育てられた大地の恵みを食するという「衣食同源プロジェクト」の一環だ。(ライター=遠藤一)

食品セット(税込5400円)

食品セットには、オーガニックコットンも栽培する「ブルーベリーフィールズ紀伊国屋」(滋賀県大津市)で収穫された有機野菜やブルーベリーなど果実、ジャムなど加工製品、焼き菓子などのスイーツなどが入っている。

アバンティは1990年代から、化学薬品や除草剤を使って栽培する遺伝子組み換えの種ではない、オーガニックコットンを輸入し製品製造・販売を行ってきた。現在、日本の綿花自給率はコストの面からほぼ0%に近いが、アバンティは数年前から、全国8カ所でオーガニック綿花の栽培も展開している。

ブルーベリー畑にかこまれたブルーベリーフィールズ紀伊國屋

そのうちの一カ所が、ブルーベリーフィールズ紀伊国屋だ。

ブルーベリーフィールズ紀伊国屋もまた、1980年代から無農薬・無化学肥料のオーガニックなブルーベリーを栽培してきた。手作りジャムが評判となり、現在は滋賀県内に3つの自然派レストランや農園を経営。オーガニックコットンの栽培は18年から開始している。

アバンティ広報は「オーガニックコットンと、ブルーベリーや有機野菜。同じ畑で、どちらも安心安全な方法で育てられた『衣食』の源です。着てもらい、食べてもらって元気になることの源はどちらも同じ」と『衣食同源』の考えを説明。「より自然に寄り添ったものを、気持ちのいい毎日を過ごしてもらうため届けたい」と語った。

第1便となる5月のセットは、ドライブルーベリーやジャムなど、ブルーベリーがメインに。毎月セットが変わり、旬のものがセレクトされる。「ブルーベリーフィールズ紀伊国屋」レストランの契約農家の有機野菜が入る場合もあるという。

キーワード: #オーガニック

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