温暖化対策、EV効果は26位

久しぶりに分厚い本を買った。書名は『ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法』と刺激的なタイトルだ。手にするやいなや、興味深い目次が目にとまった。普通の本と異なるのは、その内容だけでなく、随所に綺麗な写真がはめ込まれている。そのレイアウトが巧みで、読む人の意欲を高めている。紙の本はもう終わりかと思っていたが、工夫することで、パソコンで読むよりも、読みやすい。(清水 和夫・モータージャーナリスト)

職業柄、どの出版社が日本語版を発行したのか気になったので、裏表紙に「山と渓谷社」と書かれている。アウトドアブームの中で自然の美しさを楽しませてくれる同社の雑誌は、多くの読者を魅了している。

著者は「ポール・ホーケン」(Pawl Hawken )というアメリカの環境保護活動家であり作家でもある起業家だ。出版にあたり、190人の研究者や専門家が集まってグループを結成し、気候変動に関する大胆な100項目の解決策を示している。

カーボンニュートラルに注目が集まる中、その目次には「エネルギー、食、女性と女児、建築と都市、土地利用、輸送、資材」など多岐にわたる。後ろのページに二酸化炭素に換算した削減の「解決策総合ランキング」が記載されている。この換算とは地球温暖化係数に基づいて二酸化炭素に換算した温室効果ガス全体を指す。

温暖化の主要原因は「冷媒」

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清水 和夫(自動車ジャーナリスト)

武蔵工業大学電子通信工学卒、1981年からプロのレースドライバーに転向、1988年本格的なジャーナリスト活動開始、日本自動車ジャーナリスト協会会員(AJAJ)、日本科学技術ジャーナリスト会議会員(JASTJ)、著書・共著に『クルマ安全学のすすめ』『燃料電池とはなにか』『ITSの思想』『ディーゼルこそが、地球を救う』などがある。

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