スターバックス コーヒージャパンは5月18日、10月末までに全国にある約350の直営店で使う電力を再生可能エネルギーに切り替えると発表した。同社では2030年までに二酸化炭素の排出を50%削減するという目標を掲げており、今回の切り替えはその取り組みの一環だ。今回切り替え対象の直営店以外に約1300の店舗があるが、各施設と連携しながら、電力の部分購入などで脱炭素化を進めるという。(オルタナS編集長=池田 真隆)
同社は「コミュニティへの貢献」がミッションの一つであり、電力の切り替えに当り「地域の電力を、地域の店舗で」循環することを意識した。地域の雇用創出などにつながるエコな発電方法を実施している発電事業者を選んだ。
水口貴文CEOは、「再エネへの切り替えは投資になるが、地域経済や環境に良い影響をもたらす正しい取り組みとして、チャレンジした」と述べた。
スターバックスは2020年1月、資源を使うのではなく、生み出し、還元していく「リソースポジティブ」を目指すと宣言した。2030年までに、事業運営とサプライチェーンにおける二酸化炭素排出量を50%削減、事業運営とコーヒー生産のための水の使用量を50%節約または還元、店舗や工場から埋立地に運ばれる廃棄物を50%削減するという3つの目標を掲げている。