ステークホルダーエンゲージメントとは

■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーエンゲージメントとは、ステークホルダーとの相互のかかわり合いを強めることを指します。企業がCSRの取り組みを推進する上で重要な概念です。日本経済団体連合会(経団連)による「企業行動憲章 実行の手引き」(第7版)では、「企業が社会的責任を果たしていく過程において、相互に受け入れ可能な成果を達成するために、対話などを通じてステークホルダーと積極的にかかわりあうプロセス」と定義しています。(オルタナS編集長=池田 真隆)

エンゲージメントについては、「企業がステークホルダーと見解を交換し、期待を明確化し、相違点に対処し、合意点を特定し、解決策を創造し、信頼を構築するための協議プロセスとして有効である」としています。

この考え方から、目指すべきエンゲージメントの姿を考えると、企業はステークホルダーの声を受け身で聴くだけではなく、必要に応じて積極的にステークホルダーに働き掛けることも必要なことが分かります。どちらか一方からの働き掛けではなく、双方向で相互作用をもたらすものだからです。

ステークホルダーは企業がCSR(社会的責任)を果たしていくうえで、欠かせない関係者です。何を目的としてどのステークホルダーとどのようなコミュニケーションやエンゲージメントを行うかは、CSRの戦略的推進に不可欠な要素であるといえます。

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #サステナビリティ

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