1位はオムロン、SDGsランキングにみる企業動向

SDGs先進企業はどこか。昨今のSDGsの盛り上がりもあり、先進企業のSDGsへの取り組みの注目が増すばかりであるが、総合的な格付けは多くない。その中でいよいよ第一候補がSDGsランキングに初参入した。5年前、10年前では、サステナビリティ対応は任意であったが、昨今ではもはや任意対応では済まなくなっている。(CSRコンサルタント=安藤 光展)

SDGs先進企業はどこか。昨今のSDGsの盛り上がりもあり、先進企業のSDGsへの取り組みの注目が増すばかりであるが、総合的で、ある程度の調査母数がある格付けは、実は多くない。そのような中で、いよいよ第一候補がSDGsランキングに初参入した。

CSR総合評価の国内最大手の東洋経済新報社が6月末に発表した「SDGs企業ランキング」を紹介する。最大手の調査だけに注目度が高い。評価項目は「人材活用」「環境」「社会性」「企業統治」の4カテゴリー90項目。財務評価を含まないESG領域のみの評価。以下がそのトップ企業だ。

◯SDGs企業ランキング2021:トップ20社

1. オムロン
2. SOMPOホールディングス
3. J.フロント リテイリング
3. 大和証券グループ本社
5. 東京海上ホールディングス
6. TOTO
7. 丸井グループ
7. 日本生命保険
9. MS&ADインシュアランスグループHD
10. 富士フイルムホールディングス
11. KDDI
12. イオン
13.ファンケル
14. 第一生命ホールディングス
15. アズビル
16. 帝人
17. サントリーホールディングス
18. セイコーエプソン
19. 富士フイルム ビジネス イノベーション
19. 第一三共

※出典:週刊東洋経済2021年7月3日号(東洋経済新報社)

この20社は、統合報告書関連アワードやESG関連先進企業としてよく見聞きする企業が多い。ただし財務評価がないのでESG側面が優れている組織規模の小さい中堅企業も入っている。

これらの企業に共通するのは、総合的に優れているということだ。業種に偏りもあり、4カテゴリーのどれかが高い企業というのはよくあるが、4カテゴリーをどれも落とさず包括的に高い点を獲得できている。

サステナビリティは広範囲な概念であり理解と実践が難しい分野であることは事実だ。しかし「環境対応は素晴らしいが人権対応はほとんど進んでいない」ということは認められない。特に上場企業であれば、この4カテゴリーの対応はすべて必須である。

5年前、10年前では、サステナビリティ対応は任意であったが、昨今では日本でも法制化や事実上の規制として進み、もはや任意対応ではすまなくなってる。この時代の変化に対応できない企業は市場からの評価は得られない。

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安藤 光展・CSRコンサルタント

CSRコンサルタント。専門は、CSR、SDGs、サステナビリティ情報開示。著書は『創発型責任経営』(日本経済新聞出版、共著)ほか多数。2009年よりブログ『サステナビリティのその先へ』運営。ネット系広告会社などを経て2008年に独立し、現在は一般社団法人CSRコミュニケーション協会・代表理事。1981年長野県生まれ。執筆記事一覧

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キーワード: #ESG#SDGs

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