苗場スキー場でカーボンオフセット

本格的なスキーシーズン到来。スキー場では降雪量の減少が懸念される (写真提供 NPO法人雪の都GO雪共和国)

直接削減できないCO2の排出分を、植林や森林保護、クリーンエネルギー事業などで相殺するカーボンオフセット。気候変動問題への対策が急がれるなか、苗場スキー場では、2011年カーボンオフセット付きリフト券の販売が1月11日に開始された。

スキーリゾートとして人気の高い苗場スキー場。地球温暖化防止対策の一環としてカーボンオフセット付きリフト券を2010年2月から取り扱い始めた。カーボンオフセットリフト券は、苗場スキー場のリフト券売り場で、通常のリフト券に100円(1口)上乗せすることで購入できる。シーズン券、パック券を購入した場合は、別に100円支払うことでカーボンオフセットすることができる。リフト券4人分でCO2を吸収する苗木1本の購入資金になるという。

企画立案・コーディネートしているのは、NPO法人雪の都GO雪共和国(新潟県津南町)だ。「美しい雪国を次の世代に残したい」という思いから、カーボンオフセットプロジェクト「セーブ・アウア・スノー(SOS)」プロジェクトを立ち上げた。

SOSプロジェクトは、環境保全と地域振興を両立させる「地域循環型カーボンオフセット」を目指し、新潟県版J-VER認証のプロジェクト創出も進めている。新潟県版J-VERはプロジェクト申請から発行までの手続きが県内で完結するため、県内の森林整備事業者が参加しやすいという。

2010年シーズンは1000人がカーボンオフセットリフト券を購入し、250本の苗木の植樹に充てられる。2010年、2011年に販売されたカーボンオフセットリフト券の売上は、2011年5月に苗場スキー場で行う植樹に利用されるそうだ。(オルタナ編集部 吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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