サステナビリティ重要単語:ディーセントワーク

■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:ディーセントワーク

ディーセントワークとは、「働きがいのある人間らしい仕事」を意味します。この考え方は労働条件と生活水準の改善を目指す国際労働機関(ILO)の第9代事務局長を務めたファン・ソマビア氏が1999年の第87回ILO総会で発表したものです。今では、ILOの活動の主目標と位置づけられています。

ILOが推進しているディーセントワークは下記の通りです。

「ディーセント・ワークとは、権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事を意味します。それはまた、全ての人が収入を得るのに十分な仕事があることです」

この考えたを一言で置き換えたものが、「働きがいのある人間らしい仕事」です。仕事があることが前提で、権利、社会保障、社会対話が確保されていて、自由と平等が保障され、働く人々の生活が安定していることが重要です。

ILOではディーセントワークを推進するための4つの目標を掲げています。

・仕事の創出 –  必要な技能を身につけ、働いて生計が立てられるように、国や企業が仕事を作り出すことを支援

・社会的保護の拡充 – 安全で健康的に働ける職場を確保し、生産性も向上するような環境の整備。社会保障の充実。

・社会対話の推進 – 職場での問題や紛争を平和的に解決できるように、政・労・使の話し合いの促進。

・仕事における権利の保障 – 不利な立場に置かれて働く人々をなくすため、労働者の権利の保障、尊重

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..