企業が「選挙割」で投票後押し、靴の10%引きも

10月31日に投開票が行われる衆議院選挙を前に、投票すると商品や入浴料が割り引きになる「選挙割」を各社が展開している。米アウトドア・フットウェアメーカーKEENの日本法人キーン・ジャパン(東京・港)は、「投票済証明書」の提示で商品が10%オフになるキャンペーンを開始。ワタミもドリンク1杯無料にするなど、投票率向上を後押しする施策が相次いでいる。(オルタナ副編集長=山口勉)

キーン・ジャパンのキャンペーンバナー。一人でも多く投票に行ってもらうのが目的だ

キーン・ジャパン(東京・港)は、10月22日から衆議院議員選挙への投票を呼び掛ける「VOTE LOVE-愛に一票-キャンペーン」をスタートした。

11月14日までの期間中、投票所で発行される「投票済証明書」を提示すると商品が10%オフになる。オンラインストアでも証明書の添付や同キャンペーンを自身のSNSでシェアすれば対象になる。

「VOTE LOVE-愛に一票-キャンペーン」は、「自分がなにを信じ、なにを大切と思っているか、声を挙げよう」と、米大統領選を機に2020年7月にスタートした。今回の衆議院選挙でも、多様性とインクルージョンが実現され活気あふれる社会や、いつまでもアウトドアを楽しめる、豊かな自然を次世代へ残すための「選択」をしようと広く呼びかける。

同社の種田聖子広報担当は「米では若者もアクティブだ。日本でも行動を起こすきっかけになればうれしい」と熱を込めた。

飲食チェーン大手のワタミは、10月25日から11月7日までの間、系列の居酒屋、焼肉店、レストランで「ワタミの選挙割」キャンペーンを実施する。投票済みを証明する書類、投票所で撮影した写真を提示すると、ドリンク1杯が無料になる。

横浜市保土ヶ谷区のスーパー銭湯「天然温泉満天の湯」では10月27日から同31日の間、「投票したらお風呂に行こう」と題したキャンペーンを行う。投票証明書を店舗で提示すると、一般料金(平日880円、休日980円)のところを500円で入浴できる。

投票することは自分たちの未来を作る大事な一歩になる。きっかけが「選挙割」でもいい。31日は投票所へ足を運ぼう。

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山口 勉(オルタナ副編集長)

大手IT企業や制作会社で販促・ウェブマーケティングに携わった後独立。オルタナライターを経て2021年10月から現職。2008年から3年間自転車活用を推進するNPO法人グリーンペダル(現在は解散)で事務局長/理事を務める。米国留学中に写真を学びフォトグラファーとしても活動する。 執筆記事一覧

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キーワード: #ESG経営

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