伊勢丹が考える循環型生活、メンズ館で催事

伊勢丹新宿店メンズ館は11月23日まで、1階のプロモーションスペースで「循環」をテーマにしたイベントを開いている。メンズ館が大事にする「本物・本質へのこだわり」を軸にして、感度の高いエシカルなアイテムを取りそろえた。「学ぶ」「感じる」「取り入れる」という3つの切り口で「循環型のライフスタイル」を提案する。(オルタナS編集長=池田 真隆)

「循環型ライフスタイル」を実現するアイテムを揃えた=伊勢丹新宿店メンズ館1階

これは三越伊勢丹が、社会課題の解決に挑む実験的な取り組みだ。会場となる伊勢丹新宿店メンズ館は伊勢丹新宿店本館の隣に位置する地上8階、地下1階の建物で、1週間の入店客数は約3万人(2020年11月)に及ぶ。

来場者に日常生活に取り込める「循環」を提案する。「学ぶ」スペースでは、サステナブルな暮らしをガイドするサービス「ELEMINIST」が運営する「ELEMINIST SHOP」の中から「循環」をキーワードに厳選した4つの書籍を揃えた。本で紹介した内容を日常生活で実践できる「アイテム」も販売している。

エシカルを学べるおすすめ書籍も販売

その他、ホリデーシーズンに合わせて、エシカルの学びを深めるアイテムやパートナー向けのギフトセットも用意した。

「感じる」スペースでは、アップサイクルアートを展示する。アーティストの田中健太郎氏が、廃棄予定の瓦に絶滅危惧種の動物を描いたアート作品をはじめ、自然を身近に取り入れるテラリウムなどを掲示する。廃棄されるはずだった素材をアート作品に生まれ変わらせることで「循環」を強調した。

アーティストの田中健太郎氏が廃棄予定の瓦に絶滅危惧種の動物を描いたアート作品。クリックすると拡大します

最後の「取り入れる」スペースでは、アースフレンドリープロダクトを紹介する。環境への配慮に加えて思わず欲しくなるような感度の高いおしゃれなアイテムを揃えた。

感度の高いおしゃれでエシカルな製品も

間伐材を使用した腕時計や車のエアバックをアップサイクルしたバックパック、エコボトルなど海や山に配慮したアイテムが並ぶ。商品の背景にある環境への配慮に触れながら、「循環」を日常生活に取り入れるきっかけを生み出す。

・イベントの詳細はこちら
・このイベントを企画した三越伊勢丹の若手社員と「エレミニスト」プロデューサー 深本南さんの対談記事はこちら

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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