CSR担当者リレーコラム第19回:三菱地所(第2回)

■D&Iの一歩先へ、街のAllyコミュニティを設立 

CSRリレーコラム(19)

企業のCSR担当者によるリレーコラムを始めます。参加するのは、12社のCSR担当者の皆さん。SDGsや脱炭素など、サステナビリティの潮流は高まるばかりです。CSR活動もますます重要になっています。各企業の担当者には、「自社の一押し活動」から日々の悩みなどを書いていただきます。第19弾は三菱地所 サステナビリティ推進部の天野友貴さんです。

*CSRリレーコラム参加企業一覧
フジテレビジョン
リコージャパン
日本航空
セブン&アイ・ホールディングス
リクルート
千代田化工建設
帝人
トヨタ自動車
ゴールドマン・サックス
三菱地所
ミツカン
MS&ADインシュアランスグループホールディングス

大丸有(大手町、丸の内、有楽町)エリア内外の企業や個人が連携してSDGs達成に向けた多様な活動を推進するプロジェクト「大丸有SDGsACT5」。今、その活動テーマの一つである「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」に関して、「街のAlly(※)コミュニティづくり」という新しい試みが始まっている。

「心のバリアフリーが溢れる街づくりの実現」を目的にした、街のAllyコミュニティ「E&J ラボ!」は、多様な人と人が気軽に繋がり、「あかるく、たのしく、おもしろく」未来の多様性について考えるコミュニティである。

第1回 E&Jラボの開催の様子

この「E&Jラボ!」のコンセプトは、㈱アカルク代表の堀川さんを始め、D&I推進の実践者の方々に多数協力頂き、何度も対話を重ねる中で生まれた。

D&Iのそれぞれ次の文字であるE&Jには「D&I の次へ一歩進む」という想いと、ENJOY「楽しく」とJOIN「みんなで」という意味が込められている。D&I のような社会課題にも、これからは個々の企業や当事者だけではなく、みんなで取組む時代である。やらなければいけないという義務感ではなく、誰もが楽しみながら自分事として考え実践していくコミュニティを目指している。

「E&Jラボ!」では毎回ゲストを招いてD&Iに関する知識や事例を学ぶ他、課題解決に向けた面白いアイデアを出し合い、街を舞台にした実証実験等も行っていく。

現在、様々な業界業種の方、企業の人事担当者、関係行政の方、学生など、幅広い方々に全国各地から参加いただいている。まだ小規模ながら、参加者のディスカッションは毎回盛り上がり、時間が足りない程、活気溢れるコミュニティになっている。

実はE&Jという新しいコンセプトの下で街のコミュニティ形成に取り組むことは無謀だったかなと思うこともある。事務局メンバー内でも“D&Iの一歩先の状態”についてのイメージが異なり、E&Jの方向性を纏めることすら簡単な作業ではなかった。

だが、こうした過程がまさにインクルーシブな状態であり、この熱意の輪を広げていくことにこそ意味があるとも感じている。参加者一人一人が、「こういう街であってほしい」「こんな仕掛けがあったらもっと幸せになれそう」という自分のイメージを提案して、お互いに深め合う、そんなラボを開催していきたいと思っているので、興味を持った方は是非一度参加してみてほしい。

2021年度のE&Jラボ概要

※ Ally(アライ):一般的には LGBTQ 当事者に寄り添い、理解する支援者を指して使われるが、ここではLGBTQ に限らず、D&I の様々な当事者を理解・応援する人、と位置付けている。

■【E&Jラボ!】E&Jってなんやねん。D&I推進はオモシロくやる時代

大丸有SDGs ACT5

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