ウクライナ侵攻、チェルノブイリや原発への影響は?

2月24日、ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠したとウクライナ政府が発表しました。立ち入り禁止区域に進入し、原発施設の警備隊との戦闘の末、施設を掌握したと報道されています。

セメントの石棺に覆われたチェルノブイリ原発4号機(2016年2月)
セメントの石棺に覆われたチェルノブイリ原発4号機(2016年2月)

2月25日時点で、ウクライナ政府はチェルノブイリの施設への損傷は確認されていないと報告しています。

チェルノブイリ原発は1986年に「人類の歴史上、もっとも深刻な環境破壊」と言われる原発事故を起こした原発です。事故を起こした原子炉は、セメントの石棺で塞がれ、中は放射性物質が充満しており、メルトダウンを起こした核燃料はいまも中に残されたままです。

チェルノブイリ原発に残された大量の放射性廃棄物 

チェルノブイリ周辺には、稼働中の原子炉はありませんが、廃炉になった1号機~3号機から取り出された大量の高レベル放射性廃棄物、事故を起こした4号機に残された高濃度の放射性物質、そして除染による放射性廃棄物が大量に保管されています。

このうち、いくつかの保管施設はプリピャチ川の近くに位置し、この川は、首都キエフを流れウクライナの多くの人々の飲料水にもなるドニエプル川につながっています。放射性物質のプリピャチ川への漏出が憂慮されます。

この続きはこちら(グリーンピース・ジャパン)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #ウクライナ侵攻

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