■今さら聞けない重要単語「ASC」と「MSC」

ASCはAquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)の認証制度です。ASC認証は、環境に大きな負担をかけず、地域社会にも配慮した養殖業を「認証」し、「責任ある養殖水産物」であることが一目でわかるよう、ラベルを付けて、マーケットや生活者に届けるものです。

ASCによると、養殖水産物は、現在2億トンを超え、世界の水産物のおよそ半分を占めるほどになっています。

養殖水産業は、養殖場建設による自然環境の破壊、薬物の過剰投与、養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼすなど、環境に悪影響を及ぼすことがあり、社会的な問題になっています。

日本において2021年9月現在、サプライチェーンでの認証を含む「CoC認証」を取得した企業はグループ企業を含め、2287に上り、約250の商品が登録されています。

一方水産資源や環境に配慮して獲られた天然の水産物を認証するものにはMSC(Marin Stewardship Council:海洋管理協議会)の認証があり、「海のエコラベル」として知られています。

天然水産資源は、過剰漁獲による枯渇が問題となっており、MSCでは、持続可能な漁業のための要求事項を、MSC漁業認証規格として策定しています。

認証を取得するためには、下記に挙げるMSC漁業認証規格の3つの原則にある要求事項を満たさなければなりません。

・健全な状態にある水産資源のみを漁獲し
・長期にわたって漁獲することができるように水産資源の適切な管理を行い
・ほかの種や広域な生態系への影響を最小限に抑えること

MSCによると、現在、世界では天然の水産資源を対象とする400を超える漁業がMSC漁業認証を取得しています。