「生態系の発想」でビジネスを変えよう

■小林光のエコめがね(18)■ 

6月19日から9月29日まで、おおむね隔週の木曜日、公式勤務時間終了後の早い夜の1時間半、私と、今が旬の吉高まり氏とが講師になって新規のエコビジネスを開発していく講座を開く。全9コマの教室での講義+演習と参加者の自主的グループワークとを行うのは、中央区・京橋、東京スクエアガーデンにある「シティラボ東京」。写真は、ここの会場で開いた別の連続講習の1コマ。見ての通り、この場所は起業を促す、とても刺激的な雰囲気を備えている。

この講義+演習では、既に新規のエコビジネスを営んでいる先達をお呼びして、成功の秘訣だけではなく、むしろこれから突破すべき壁を提示していただき、その突破を、講習参加者の自分事として考えていただく趣向である。

私は、そうした先達として、住商フーズのマーチャンダイジング副本部長・辻山俊介氏、そしてネクステムズの社長・比嘉直人氏をお呼びする。

辻山氏はいわば社内起業、そして、比嘉氏はベンチャーであって、出自は違っているし、分野も方や食品、方や再エネ電力と全く別だが、三方良しどころか、四方八方良しの、ステークホルダーが皆喜んで参加し福を分け合うビジネスモデルを意識的に採用している点では同じである。

吉高先生は別のお二人をお招きする。大学での私たちの共同授業を大いに超えた実践オリエンティッドな内容だ。読者の皆様も一緒に、新しい、正しい意味でのビジネス・エコロジーの道を開拓してみませんか。

濃密な参加を確保するため、受講申し込みは20名で締め切る。参加費は24万円だが、今回は、初めての開講なので宣伝を兼ねて、5月中の申し込みの場合などは多少の特別割引も可能なようだ。

京橋のシティラボ東京のコ・ワーキング・スペースも使えるようになるので、新たなビジネス開拓に迫られている同志の皆さんの発想転換にも使えそうだ。詳しくは、シティラボ東京のウェブサイトを参照の上、興味のある方は同URL内の連絡先からお問い合わせ下さい。

hikaru

小林 光(東大先端科学技術研究センター研究顧問)

1949年、東京生まれ。73年、慶應義塾大学経済学部を卒業し、環境庁入庁。環境管理局長、地球環境局長、事務次官を歴任し、2011年退官。以降、慶應SFCや東大駒場、米国ノースセントラル・カレッジなどで教鞭を執る。社会人として、東大都市工学科修了、工学博士。上場企業の社外取締役やエコ賃貸施主として経営にも携わる

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キーワード: #生物多様性

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