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まもなくエアコンを必要とする夏の本格シーズンがやって来ます。今年は電力需要のひっ迫が予想され、これまで以上の節電が求められます。エアコン周りの事業会社を経営する筆者が、エアコンの「賢い使い方」を紹介します。(南出 良雄)

エアコンはオフィスの電力消費の半分近くを占める

■設定温度を1℃上げると13%の節電

環境省は2005年から推進している地球温暖化への取り組みの中で、「室温28℃」を推奨しています。

ただし、住宅の構造や外気温の影響で、環境によっては冷房の設定温度を28℃にしても室温が28℃にならないケースもあるため、「26℃~28℃」を冷房設定温度の目安にしても良いのです。

これはあまり知られていないことですが、「冷房温度を1℃上げると約13%の消費電力削減になる」のです。下記に、エアコンの節電に関する方策を紹介します。

1)床まで届くカーテン・ブラインド・遮熱シートなどは、日照を遮るほか冷気が逃げるのを防ぐ効果があるので、ぜひお奨めします。

2)フィルターが目詰まりしているエアコンでは、冷房効果が下がり無駄な電力を消費しますので、フィルター清掃はマメに行うことを心掛けましょう。

3)冷気は下に溜まる性質がありますので、風向きを水平にする事で室内の温度ムラ防止ができます。エアコンの温度センサー付近が熱いままでは、室内はまだ設定温度に到達していないと判断し、必要以上に無駄な運転を行います。

4)扇風機(首振り)はエアコン冷風吹き出し口に向け、室内の空気を攪拌することで温度ムラを防止できます。

5)冷房中に「暑い」と感じた時は、風量を強くすることで体感温度が下がり、設定温度を下げるよりも消費電力は少なくなります。

6)30分程度の外出であれば、エアコンは作動させたままの方が、ON/OFFするより節電できます。エアコンの電源を入れてから設定温度に到達するまでがピーク電力になるからです。

7)風量弱運転は、設定温度に到達するまで時間が掛かり、かえって消費電力が多くなりますので、自動運転をお奨めします。

8)蒸し暑く室内の温度・湿度を早く下げたい時は、冷房運転モードとし、温度・湿度が下がったと感じたら、設定温度を上げたり、弱除湿モードに切り替えたりすると節電できます。

■室外機周囲の整理整頓でエネルギーロス削減

「室外機」への直射日光や設置面からの輻射熱の照り返しによる温度上昇は、「室外機」のエネルギーロスになります。このロスを減らす方策も紹介します。

9)「室外機」周辺の風通しが悪くならないよう周りに十分なスペースを確保し、周辺温度を抑制する事が重要です。

10)「室外機」のファンの前に、吹出す温風をさえぎる物があると、温風が吸込み口に還流され冷房効果が下がります。物を置かないように心掛けましょう。

11)「室外機」に直射日光が当たらないよう日除け、ヨシズやスダレや遮光ネットを設置し、エネルギーロスを少なくしましょう。ホームセンターなどで販売している室外機を覆う木枠やカバーも有効です。

12)「室外機」に直接水を掛けると、水道水塩素の影響でアルミフィンにシリカが付着し、故障の要因となりますので、心当たりの方は今すぐ止めましょう。

13)道路などへの打ち水で体感温度が下がるように、「室外機」周辺への打ち水をすると、室外機周辺の温度が下がり、効果的です。

まずは身近で出来ることから、SDGsゴール13「気候変動に具体的な対策を」に取り組みましょう。

南出良雄(みなみで・よしお)
サーマルデザイン株式会社代表取締役社長。石川県七尾市出身、地元商業高校卒業後就職の為に上京。自動車部品会社・芸能プロダクション・電子部品商社と異業種ですが、3社とも総務・経理に従事。電子部品商社時代に技術的に特長ある製品を知り、営業とのツインキャリアで現事業の礎となる製品群を発掘。定年退職後、起業し現在に至る。

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