独、電力2位のRWEイノジー社は13日、米ジョージア州で世界最大規模となる木質ペレット製造工場の稼働を始めた。総工費は約1億2000万ユーロ(約137億円)。同地で伐採される松材を原料に木質ペレットを年間75万トン生産する。
生 産したペレットは夏以降ヨーロッパに輸送し、オランダにある同社グループの火力発電所2カ所で燃料として利用する。これらの発電所では従来石炭を燃料とし ていたが、既に30%分をバイオ燃料へ切り替え済み。長期的に、燃料全体に占めるバイオ燃料の比率を80%まで引き上げる計画。これにより、二酸化炭素排 出量を年間100万トン削減できるという。
同社では今後、英国ティルバリーの火力発電所も同様に木質ペレット燃料に切り替えていく。ジョージア州の工場は拡張可能で、RWEは将来的に自社発電所で利用する木質バイオ燃料を自給したい考えだ。(オルタナ=ドイツ・田中聖香)