記事のポイント
- 映画「孔雀の嘆き」が第35回東京国際映画祭の最優秀芸術貢献賞を受賞
- スリランカ女性が貧困ゆえに産む前から赤ん坊を換金する姿を描いた
- 監督は「スリランカが経験している社会的、政治的、経済的な問題の一つだ」
スリランカとイタリア合作の映画「孔雀の嘆き」が、第35回東京国際映画祭の最優秀芸術貢献賞を受賞した。妊婦たちをトラックの荷台に隠して運ぶシーンが印象的な同作では、スリランカ女性が貧困ゆえに産む前から赤ん坊を換金してしまう姿が描かれた。サンジーワ・プシュパクマーラ監督は、物語は実話に基づき、「スリランカがいま経験している社会的、政治的、経済的な問題の一つだ」と語った。(オルタナ編集委員=瀬戸内 千代)