DJSI「ワールド・インデックス」2022に国内36社

記事のポイント


  1. 2022年のS&Pダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスが公開
  2. 全世界で332社(昨年322社)、うち日本企業は36社選ばれた
  3. 新たに選ばれたのはブリヂストン、積水ハウス、三菱地所、横河電機の4社

米格付け会社のS&Pグローバル(本社:ニューヨーク)は12月9日、2022年のS&Pダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)を発表した。ワールド・インデックスは全世界で332社(昨年322社)、うち日本企業は36社(昨年35社)で、新たにブリヂストン、積水ハウス、三菱地所、横河電機の4社が選ばれた。(オルタナ総研フェロー=室井 孝之)

DJSIは時価総額世界上位3500社を対象にスコアリングする

日本企業36社は、次の通り。(公表リスト順、🈟が新たな指定企業)

🈟ブリヂストン、本田技研工業、伊藤忠商事、小松製作所、LIXILグループ、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、ニコン、積水化学工業、🈟積水ハウス、住友林業、野村ホールディングス、味の素、日清食品ホールディングス、オリンパス、シスメックス、資生堂、三菱ケミカルホールディングス、Zホールディングス、中外製薬、第一三共、小野薬品、🈟三菱地所、日本プロロジスリート投資法人、ファーストリテイリング、丸井グループ、楽天、NEC、野村総合研究所、NTTデータ、オムロン、リコー、🈟横河電機、ANAホールディングス。

ダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックスは、厳密なルールで行われるCSA(コーポレートサステナビリティ評価)に基づき、環境・社会・ガバナンスの3つの側面から企業を評価し、サステナビリティ(持続可能性)に優れた企業を構成銘柄として選定している。

DJSIは、時価総額で世界の上位3500社が評価対象である。61産業毎にスコアリングされ上位10%がワールド・インデックスとなる。

いわばグローバルサステナビリティ企業の証だ。ワールド・インデックスに次ぐインデックスとして、日本を含むアジア太平洋(156社)、新興市場、欧州、北米の4地域のインデックスとして選ばれる。

ワールド・インデックス獲得国は34カ国に及ぶ。国別では米国63社(昨年59社)に次いで日本が36社(昨年35社)と多い。その他、台湾27社、韓国25社、英国22社、フランス20社、豪州15社、スペイン、イタリア共に14社、ドイツ13社、タイ11社と続く。

中国からは外食大手のヤム・チャイナ・ホールディングスに加え、新規にオンラインゲームを提供するネットイースト、製薬会社のウーシーアップテックが獲得した。

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室井 孝之 (オルタナ総研フェロー)

42年勤務したアミノ酸・食品メーカーでは、CSR・人事・労務・総務・監査・物流・広報・法人運営などに従事。CSRでは、組織浸透、DJSIなどのESG投資指標や東北復興応援を担当した。2014年、日本食品業界初のダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックス選定時にはプロジェクト・リーダーを務めた。2017年12月から現職。オルタナ総研では、サステナビリティ全般のコンサルティングを担当。オルタナ・オンラインへの提稿にも努めている。執筆記事一覧

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キーワード: #ESG投資

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