サステナ経営検定テキストから:企業に必要な対話力とは

*この記事は「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)3級公式テキスト2023年版(2022年11月30日発売)」から抜粋しています。テキストの購入はこちら、サステナ経営検定についてはこちら

第2章:社会の中での企業の役割
2-4:企業に求められる必要な対話力とは

コンプライアンスは「法令順守」だけではない

「コンプライアンス」は「Comply」という動詞から派生して名詞となった言葉である。「Comply」は「柔軟性」「調和」を意味し、工学用語では「しなやかさ」とも訳される。すなわち「コンプライアンス」とは、「社会の要請に応じ、組織の目的を実現すること(社会的要請への適応)」が本来の意味だ。

もともと「Comply」とは、ジョン・ミルトンの『失楽園』(1667年)の中で、「すべてを充たしてくれる理想の女性」を表現するために用いられ、男女の精神的関係を表す言葉として使われていた。夫婦関係、恋人関係を考えれば、「順守」という言葉がなじまないことは分かると思う。

期待されているのは、押し付けの要請に従うことではなく、相手の気持ちをどう受け入れるかという対話力なのだ。

自ら率先して社会の期待を捉える

*この続きは「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)3級公式テキスト2023年版」に掲載しています。テキストのご購入はこちら

サステナ経営検定

サステナ経営検定

「サステナ経営検定」は、多くの企業や組織が持続可能(サステナブル)になるために、CSRの意義とメリットを広め、実践してもらうこと、また検定合格者が健全で生産性や競争力が高い社会の実現に貢献することを目指しています。「サステナ経営検定」は、1級~4級まであります。1級試験は秋、2~3級試験は春と秋、4級試験は毎月実施しています。

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