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第1章: サステナビリティ/CSRを学ぶにあたって
1-4: 欧州のサステナビリティ戦略
■2010年に「欧州CSR戦略」を策定
欧州連合(EU)では、長期にわたり「CSR」(企業の社会的責任)を、企業が競争力を高めるとともにEUを下支えするものとして戦略的に進めてきた。CSRは企業活動を進める上で、その基盤となる「社会への責任」を意味するものである。
社会における企業の存在の高まりとともに要請や期待も高まり、企業は、単に「生み出した利益を株主に還元する」存在ではなくなってきた。
地球温暖化による気候変動/危機、異常気象、生物多様性の喪失、食料危機などのグローバルリスクや、サプライチェーン上の人権侵害などの社会的課題を踏まえて、その課題解決に貢献することが求められる。
さらには、企業が関わるすべてのステークホルダー(従業員、消費者、取引先、地域社会、NGO、政府など)に対して配慮をする必要があるとの認識が高まった。
EUは経済成長を進める上で、CSR活動の推進に積極的に取り組みを行ってきた。EUは2001年にCSRを「企業が社会および環境についての問題意識を、自主的に自社の経営およびステークホルダーとの関係構築に組み入れること」と初めて定義した。
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