サステナ経営検定テキストから:中小企業のサステナブル経営

*この記事は「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版(2022年11月30日発売)」から抜粋しています。テキストの購入はこちら サステナ経営検定についてはこちら

第1章: サステナビリティ/CSRを学ぶにあたって
1-6: 中小企業のサステナブル経営

■国内企業数の99.7%は中小企業

中小企業庁の集計によれば、2016年6月時点の中小企業数は約358万社であり、大企業は、1万1157社である。法人の数では、実に99.7%は中小企業なのである。また、従業者数は、中小企業3220万人、大企業1459万人であり、全従業者数の69%は中小企業に雇用されている。

各国の中小企業の定義については相違があるが、このような状況はどの国も共通していると言ってよい。そして、中小企業1社1社は小さいが、その製品やサービスに大企業も生活者も依存しており、中小企業の経営継続は、従業員にとってだけでなく、一国の経済や生活にとっても重要である。

しかし、上記の中小企業数は、2014年の380.9万社から6.1%の減である。『中小企業白書2011』には、帝国データバンクのデータに基づいた「企業の生存率」が掲載されている。

それによれば、起業10年で7割に、20年で半数になってしまうことが示されている。中小企業は、財務規模も小さく、タイトである。つまり、余裕がない。一般財団法人企業共済協会のデータによると、2022年度の倒産件数は7779件であったが、300人以上規模の倒産は5件であり、ほとんどの倒産が300人未満である。

しかも、4人以下の企業の倒産が6124件となっている。中小企業がいかに厳しい経営環境下にあるかがうかがい知れる。

*この続きは「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版」に掲載しています。テキストのご購入はこちら

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「サステナ経営検定」は、多くの企業や組織が持続可能(サステナブル)になるために、CSRの意義とメリットを広め、実践してもらうこと、また検定合格者が健全で生産性や競争力が高い社会の実現に貢献することを目指しています。「サステナ経営検定」は、1級~4級まであります。1級試験は秋、2~3級試験は春と秋、4級試験は毎月実施しています。

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