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第1章: サステナビリティ/CSRを学ぶにあたって
1-6: 中小企業のサステナブル経営
■国内企業数の99.7%は中小企業
中小企業庁の集計によれば、2016年6月時点の中小企業数は約358万社であり、大企業は、1万1157社である。法人の数では、実に99.7%は中小企業なのである。また、従業者数は、中小企業3220万人、大企業1459万人であり、全従業者数の69%は中小企業に雇用されている。
各国の中小企業の定義については相違があるが、このような状況はどの国も共通していると言ってよい。そして、中小企業1社1社は小さいが、その製品やサービスに大企業も生活者も依存しており、中小企業の経営継続は、従業員にとってだけでなく、一国の経済や生活にとっても重要である。
しかし、上記の中小企業数は、2014年の380.9万社から6.1%の減である。『中小企業白書2011』には、帝国データバンクのデータに基づいた「企業の生存率」が掲載されている。
それによれば、起業10年で7割に、20年で半数になってしまうことが示されている。中小企業は、財務規模も小さく、タイトである。つまり、余裕がない。一般財団法人企業共済協会のデータによると、2022年度の倒産件数は7779件であったが、300人以上規模の倒産は5件であり、ほとんどの倒産が300人未満である。
しかも、4人以下の企業の倒産が6124件となっている。中小企業がいかに厳しい経営環境下にあるかがうかがい知れる。
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