欧州サッカークラブが相次ぎESG強化へ、ファンや株主から圧力

記事のポイント


  1. 欧州主要リーグのサッカークラブには「ESG担当者」がいる
  2. リーグが各クラブの担当者を集めてサステナビリティ研修も行う
  3. 各クラブがESGを強化する背景にはファン、株主、政府などからの圧力が

欧州主要リーグのサッカークラブには「ESG(環境・社会・ガバナンス)担当者」がいる。リーグが各クラブのサステナブル経営を後押ししており、スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」では担当者を集めて週に8時間の研修を開くほど力を入れる。各クラブがESGを強化する背景にはファン、株主、政府などからの圧力がある。(オルタナS編集長=池田 真隆)

スポーツ業界にも、グリーンウォッシュ(環境によいことをやったふり)を排除する動きが起きている。サステナビリティへの意識が高い英国では、ファンや株主、政府が各クラブに対して、環境性や社会性を強く求める。

これらの圧力を象徴した有志キャンペーンが気候変動対策を訴える「Green Football Weekend」や「Sports Sustainability table」などだ。

こうしたことを背景に、英国プレミアリーグに所属するリバプールFCは2月1日、「ISO 20121」の認証を取得した。これは、持続可能なイベント運営のためのマネジメント規格だ。プレミアリーグのサッカークラブとして初めての取得となる。

リバプールFCの認証授与式の様子
M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #ESG

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