記事のポイント
- 欧州主要リーグのサッカークラブには「ESG担当者」がいる
- リーグが各クラブの担当者を集めてサステナビリティ研修も行う
- 各クラブがESGを強化する背景にはファン、株主、政府などからの圧力が
欧州主要リーグのサッカークラブには「ESG(環境・社会・ガバナンス)担当者」がいる。リーグが各クラブのサステナブル経営を後押ししており、スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」では担当者を集めて週に8時間の研修を開くほど力を入れる。各クラブがESGを強化する背景にはファン、株主、政府などからの圧力がある。(オルタナS編集長=池田 真隆)
スポーツ業界にも、グリーンウォッシュ(環境によいことをやったふり)を排除する動きが起きている。サステナビリティへの意識が高い英国では、ファンや株主、政府が各クラブに対して、環境性や社会性を強く求める。
これらの圧力を象徴した有志キャンペーンが気候変動対策を訴える「Green Football Weekend」や「Sports Sustainability table」などだ。
こうしたことを背景に、英国プレミアリーグに所属するリバプールFCは2月1日、「ISO 20121」の認証を取得した。これは、持続可能なイベント運営のためのマネジメント規格だ。プレミアリーグのサッカークラブとして初めての取得となる。