政府、関電と九電管内で節電要請――東電、東北電、電力確保の見通し

冬の需給見通しが最も不足が深刻なのは、関西電力で供給の余力を示す「予備率」はマイナス9.5%

政府はこのほど、この冬の節電目標を、エネルギー・環境会議で決めた。

電力需給の逼迫が予想される関西電力管内の企業や家庭に前年比10%、九州電力管内で同5%の節電を要請する。

しかし国民生活の影響を考えて今夏に東京電力管内で実施した計画停電のような強制措置は行わない。

東京電力は、この冬の電力需給について、安定供給を確保できる見通しとしている。地震で被災した共同火力の一部運転開始などで、5400万kW程度を確保できる見通しとなった。

2010年冬の最大電力である5150万kW並みの需要が発生した場合でも、220万~340万kWの供給予備力を確保できるとしている。

さらに東北電力はこの冬、電力が12月に71万kW不足すると発表した。ただし東京電力などから電力の融通を受けられる見込みで、計画停電の可能性は少ないという。

東北電は「東北の冬は大変厳しいので、日常生活に無理のない節電をお願いしたい」と呼びかけている。(オルタナ編集部=石井孝明)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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