味の素はなぜ中計を廃止したのか

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オルタナは4月17日(月)16:30~17:20、第38回SBL月例セミナーを開きます。どなたでも参加できます。味の素はこのほど従来型の「中期経営計画」を廃止し、2030年の「ありたい姿」から逆算した野心的な「指標」を経営の指針として打ち出しました。同社の森島千佳・執行役常務(サステナビリティ・コミュニケ―ション担当)をゲストに迎え、中計の策定を行わずに、バックキャスティング型経営に舵を切った狙いや経緯を聞きます。

味の素の藤江太郎社長は2月28日、2030年までの経営戦略を発表しました。その戦略の一環として、注目を集めたのが「中計の廃止」です。

同社は「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」をスローガンに掲げ、「ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)」を追求します。ASVとは、同社が独自で定めた概念で、事業を通じた社会価値と経済価値の共創を指します。これまでは、3カ年の中期経営計画を立てて、ASV経営を推進してきました。

しかし、2月の会見で藤江社長は、従来型の中計から脱却すると宣言しました。各事業の目標計画を精緻化する中計は、何が起きるか分からない「VUCA時代」には適さないという判断からです。

2030年までの経営の指標として、野心的な「ASV指標」を掲げました。

経済価値指標として、ROEは約20%(2022年予想、11%)、ROICは約17%(8.0%)を目標に打ち出しました。社会価値指標は、「環境負荷50%削減」と「10億人の健康寿命延伸」にしました。無形資産の強化として、従業員エンゲージメントスコア85%(2022年11月、62%)も目指します。

中計の廃止は、サステナ経営を加速させるドライブになるのでしょうか。同社の森島千佳・執行役常務(サステナビリティ・コミュニケ―ション担当)に聞きます。

とき:4月17日(月)16:30~17:20@ZOOM
ゲスト:森島千佳・味の素・執行役常務(サステナビリティ・コミュニケ―ション担当)
参加費:無料*(SBL有料会員もしくはSBL無料会員)*SBL有料会員ではない方は無料会員登録をお願いします。無料会員登録はこちら

森島千佳(もりしま・ちか)
味の素・執行役常務(サステナビリティ・コミュニケ―ション担当)
1986年4月味の素株式会社入社、2011年7月ダイレクトマーケティング部長、2015年6月執行役員、2015年7月執行役員 家庭用事業部長、2021年6月執行役 サステナビリティ・コミュニケーション担当、2023年4月執行役常務 サステナビリティ・コミュニケーション担当(現任)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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