記事のポイント
- アニマルウェルフェアの担保には客観的な指標が必要となる
- 日本では未だに客観的指標がなく曖昧な表現が多い
- 窓がない鶏舎には数万羽もの鶏が密飼いされている
アニマルウェルフェア(動物福祉)を担保するためには、客観的な指標が必要だ。しかし、多くの日本企業は客観的指標を明示することなく、牧歌的なイラストや「大切に育てた」など、あいまいな表現で飼育の実態を覆い隠している。(NPO法人アニマルライツセンター代表理事・岡田千尋)
「鶏舎内には、汚れも埃もありません」大手外食企業はサイト上で、こう説明する。しかし、鶏舎には数万羽もの鶏がおり、汚れと埃をなくすのは不可能だ。事実はこうだ。「鶏舎には窓がなく、薄暗いライトのみ、鶏が詰め込まれたケージが高く積み上がり、汚れや埃があるかどうかもはっきり見えない」