ストレスフリーの根拠とは、畜産の飼育環境に客観的な説明を

記事のポイント


  1. アニマルウェルフェアの担保には客観的な指標が必要となる
  2. 日本では未だに客観的指標がなく曖昧な表現が多い
  3. 窓がない鶏舎には数万羽もの鶏が密飼いされている

アニマルウェルフェア(動物福祉)を担保するためには、客観的な指標が必要だ。しかし、多くの日本企業は客観的指標を明示することなく、牧歌的なイラストや「大切に育てた」など、あいまいな表現で飼育の実態を覆い隠している。(NPO法人アニマルライツセンター代表理事・岡田千尋)

「鶏舎内には、汚れも埃もありません」大手外食企業はサイト上で、こう説明する。しかし、鶏舎には数万羽もの鶏がおり、汚れと埃をなくすのは不可能だ。事実はこうだ。「鶏舎には窓がなく、薄暗いライトのみ、鶏が詰め込まれたケージが高く積み上がり、汚れや埃があるかどうかもはっきり見えない」

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chihirookada

岡田 千尋(NPO法人アニマルライツセンター代表理事/オルタナ客員論説委員)

NPO法人アニマルライツセンター代表理事・日本エシカル推進協議会理事。2001年からアニマルライツセンターで調査、戦略立案などを担い、2003年から代表理事を務める。主に畜産動物のアニマルウェルフェア向上や動物性の食品や動物性の衣類素材の削減、ヴィーガンやエシカル消費の普及に取り組んでいる。【連載】アニマルウェルフェアのリスクとチャンス

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