「グリーンビジネス」実践、社会人向け研修始まる

■小林光のエコめがね(30)

会社の垣根を越えてビジネスパーソンが集まり、具体的にグリーンビジネスを企画し、ピッチ・プレゼンを繰り返す研修の2回目が6月から始まる。ビジネスのグリーン化に関する即戦力開発に対し、自分事としての関心を寄せている方が参加されるよう期待している。

2023年度の環境主要テーマ

ビジネス化に挑んでもらうテーマは昨年と同様、今をときめくものばかり。CO2の見える化、資源循環、自然資本の保全、そして再エネである。ただし、新機軸は山盛りだ。

実例の提供者は、アーカイブ化を目指し、全て昨年度とは違う会社にお願いした。それぞれの会社の工夫だけでなく悩みも積極的に開示していただく。さらに、ピッチ・プレゼンの技法面の向上を目指し、最初のテーマのプレゼンは、2回行って、完成度を高めてもらうようにした。

このほか、いわば課外活動になるかもしれないが、Z世代との意見交換の機会なども受講者の希望に応じて考えてみたい、と思っている。

全体スケジュール

そしてまた、昨年の経験を踏まえ、ガイダンスは、かなり凝った内容とした。それは、グリーンビジネスを巡るリーガルマインドに焦点を当てて、コーディネーターの吉高まり氏、私(小林)が、雨宮弁護士とディスカッションするのである。

コンプライアンスのみを目指す消極的な遵法意識ではなく、積極的に社会意識の高いビジネスを自信をもって行える、その「肝」を議論して、研修全体の糸口にしようと考えている(有料だが、このガイダンスのみの受講も可能である)。

オープンガイダンスは6月8日に開催される

初日は6月22日だが、ガイダンスが6月8日にあり、申し込みの最終締め切りは6月15日(受講上限数は20人)。本研修の主催者は、City Lab TOKYO(中央・京橋)および一般社団法人バーチュデザインだ。申し込みはCity Lab TOKYOのウェブサイトまで。

●グリーンビジネス実践
https:// greenbusiness2023.peatix.com

hikaru

小林 光(東大先端科学技術研究センター研究顧問)

1949年、東京生まれ。73年、慶應義塾大学経済学部を卒業し、環境庁入庁。環境管理局長、地球環境局長、事務次官を歴任し、2011年退官。以降、慶應SFCや東大駒場、米国ノースセントラル・カレッジなどで教鞭を執る。社会人として、東大都市工学科修了、工学博士。上場企業の社外取締役やエコ賃貸施主として経営にも携わる

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キーワード: #サステナビリティ

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