「TOKYOエシカル カンファレンス」に約70団体が集まる

記事のポイント


  1. 東京都生活文化スポーツ局が「TOKYOエシカル カンファレンス」を開いた
  2. エシカル消費につながる取り組みを実施している約70の企業・団体が集まった
  3. 小池百合子東京都知事も参加し、エシカル消費の重要性を訴えた

消費者教育支援センター理事・柿野成美氏

東京都生活文化スポーツ局は6月23日、「TOKYOエシカル カンファレンス」を東京ウィメンズプラザで開催した。会場には「エシカル(倫理的)消費」につながる取り組みを実施している約70の企業・団体が集まり、交流を図った。小池百合子東京都知事も駆けつけ、「日本は男女格差も大きく、エシカルではない。エシカルなマインドセットが必要だ」と訴えた。(オルタナ総研=金子愛子)

東京都は、「ちょっと考えて、ぐっといい未来」をスローガンに、人や社会、環境に配慮して商品やサービスを選択する「エシカル消費」を進めている。エシカル消費をより多くの都民に広げていくためのパートナー企業・団体を公募し、これまで160の企業・団体が賛同した。

TOKYOエシカルとは、2022年12月にスタートした東京都のプロジェクトだ。エシカル消費につながる取り組みを実施している企業・団体とネットワークを構築し、エシカル消費を日常にするための社会的ムーブメントの創出や環境の整備を目指している。

カンファレンスの第一部は、「エシカル消費の現況と今私たちができること」をテーマにアドバイザーが登壇した。TOKYOエシカルパートナー間の連携事例紹介や、今後の活動方針についての説明も行われた。

事例紹介では、東京青年会議所が「TOKYOミライ開発プロジェクト」について発表した。中学生たちがエシカル消費について学び、企業などの考えを変えていこうというプログラムだ。全10回の勉強会やフィールドワークを積み重ね、6月16日にプレゼンテーション大会を行った。

登壇した小池百合子・東京都知事

登壇した小池百合子東京都知事は、「気候変動などはライフスタイルが影響している。エシカルなマインドセットを提供し、共感を生んでいく波を東京からおこしていこう」と話した。ジェンダーギャップ指数がG7で最下位だったことにも触れ、「この状況はエシカルではないと強く思っている。消費者の半分が女性であり、もっと女性が社会で活躍することも進めていきたい」とコメントした。

第二部は、カンファレンスに参加したパートナー企業・団体が交流した。

TOKYOエシカルは、7月にJ-WAVE主催の都市型フェス「INSPIRE TOKYO」とコラボレーションした「TOKYOエシカルマルシェ in INSPIRE TOKYO」の開催や、分科会などを予定している。

金子愛子

金子愛子 (オルタナ総研 )

オルタナ総研 事務局長|オルタナ総研では、サステナブル経営の推進支援や「サステナ経営塾」、「サステナブルセレクション」を運営している。

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キーワード: #エシカル

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