オルタナ総研統合報告書レビュー(23): ダイセル

記事のポイント


  1. 化学メーカーのダイセルは20年前からDXで生産革新を実現する
  2. 2020年には「最適運転条件導入システム」と「高度予知予測システム」を開発
  3. 工場の働き方改革を実現し、今後はグループ、サプライチェーンに拡大予定だ

プラスチックを製造するプロセス型化学メーカーのダイセルは2000年度、先人が積み重ねた知見とテクノロジーを駆使し「ダイセル式生産革新手法・知的統合生産システム」を構築しました。生産技術やノウハウが属人化しやすいというプロセス型製造の、技能伝承や工場運営の標準化における課題を解決する為のシステムです。システムは2020年度「自律型生産システム」に進化し、サプライチェーン全体でのエネルギー最適化を目指し、今後はグループ企業、サプライチェーンに拡大の予定です。(オルタナ総研フェロー=室井孝之)

ダイセル統合報告書
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室井 孝之 (オルタナ総研フェロー)

42年勤務したアミノ酸・食品メーカーでは、CSR・人事・労務・総務・監査・物流・広報・法人運営などに従事。CSRでは、組織浸透、DJSIなどのESG投資指標や東北復興応援を担当した。2014年、日本食品業界初のダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックス選定時にはプロジェクト・リーダーを務めた。2017年12月から現職。オルタナ総研では、サステナビリティ全般のコンサルティングを担当。オルタナ・オンラインへの提稿にも努めている。執筆記事一覧

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キーワード: #サステナビリティ

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