サステナビリティの社内浸透を進めるステップ

記事のポイント


  1. サステナ領域において、社内での浸透は最大テーマの一つになっている
  2. サステナ浸透は日々の事業活動に反映されている状態を指す
  3. 経営陣のリーダーシップ、パーパス、戦略、人事制度から社内浸透を考えた

サステナビリティ(サステナ)領域において、社内浸透は最大テーマの一つだ。この分野に詳しい、吉野賢哉 SDGsアントレプレナーズ・代表パートナーに寄稿して頂いた。 

吉野賢哉(よしの・けんや) SDGsアントレプレナーズ・代表パートナー
サステナビリティ分野の専門家として企業のサステナビリティ実践の並走、経営導入・事業創出の支援、及び実践のノウハウの普及のための講演・研修・コンサルティングを実施。社会人向けビジネススクールにてビジネスパーソン向けのMBAプログラムの教員としてグローバル人材の育成及びビジネスを通じた社会課題の解決に従事。

■サステナ社内浸透における課題

多くの企業ではサステナビリティ推進の部署を設け、サステナに特化して取り組んでいるメンバーがいる。しかし、一方でサステナに関する取組みが当該部署だけの業務として捉えられてしまい、他部署はあまり関わっていないことも多い。 

その対策として、サステナの啓蒙としてEラーニングや研修を単発の施策として行うものの、ほとんどの社員は受講終了後、それまでと何も変わらずに業務を進めてサステナの社内浸透が進まないという声もよく耳にする。 

■サステナの社内浸透とは何か

では社内浸透しているとはどのような状態を言うのか。サステナが社内浸透をしている状態とは、サステナが全ての事業活動における意思決定の要素として考慮されている状態と言える。 

それはつまり、Eラーニングや研修で正しい知識を得るだけではなく、日々の事業活動に反映されている状態である。例えば、「三方良し」や「顧客第一」といった経営理念を掲げている企業も多い。だが、それがウェブサイトに掲載されているだけではなく、社員一人ひとりが何かをしようとするときに、自然と「今やろうとしていることは三方良しになっているだろうか」と自らに問い、周囲の会話にも自然に「三方良し」という言葉が出てくる状態が望ましい。 

ではどうやって社内浸透を実現すれば良いのか。ここでは主に①経営陣のリーダーシップ、②パーパス、③戦略、④人事制度、という4つを取り上げる。 

■経営陣のリーダーシップ
■パ―パス
■サステナ社内浸透を経営の柱に
■サステナを巡る人事評価と人事制度
■サステナ社内浸透とは組織変革である

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #サステナビリティ

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