南相馬沖のアイナメでセシウム最大値

東京電力は21日、福島県南相馬市を流れる太田川の河口から1キロ沖合の太平洋で採取したアイナメから、1キログラム当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の258倍で、魚類からの検出値としては過去最高。

採取されたアイナメ(東電広報資料から引用)

東電は福島第一原発から20キロ圏内の海域で魚介類の放射性物質を調べており、今回は7月18日から8月1日にかけ5か所で20種類を採取。太田川は福島第一原発から北に約20キロに位置しており、アイナメは主に沿岸部でエビやゴカイなどを捕食するとされる。

これまでの魚類の放射性セシウムの最高値は、淡水魚がヤマメの1万8700ベクレル、海水魚がコウナゴの1万4400ベクレル。現在、福島県産のアイナメは出荷制限の対象となっており、市場には出回っていない。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年8月22日

東京電力 魚介類の核種分析結果

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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