サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」

投稿者: 希代 準郎

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精子卵子取引所 (希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(47)  女の肌がピンクに染まり汗が浮かんでいる。「感じるーぅ」。腰がうねり下腹部が強く締めあげてくる。ウッッ!男は全身を痙攣させた。あそこが牧場のミ

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消えた自転車人形 (希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(46)  セーヌの川面がキラキラと春の光をはね返している。米国のミネアポリスでジョージ・フロイドという黒人が白人警官に首を押さえつけられて殺されたとい

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もう一つの家族 (希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(45)  銀行の仕事を終えた松山一樹は賑やかな表通りから細い路地に入り、アパートに帰ろうとしていた。今夜、1階の空き部屋にようやく待ちかねた入居者が来

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栄冠に輝く者たち (希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(42)  先日亡くなった旧友から突然手紙が届いた。葬儀が終わったら投函するよう誰かに頼んであったのだろうか。  男の名前は加納正司。元プロ野球選手だっ

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ひな祭り、風の歌(希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(39)  津波に押しつぶされた夕闇の原野にぽつんと黒い棺桶が屹立している。酔い覚ましがてら歩いて帰ろうとしたのはいいが、気まぐれに足を踏み入れた山側で

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犬神の怨霊(希代 準郎)

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(32)  山奥深く、湿った熱を帯びた杉林がこんもりと茂る急な山道を月あかりに照らされながら犬の群れが山里に向かって駆け下っていた。舌を出し牙をむいた表

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「ゲバラの旅」の重さ:希代準郎

◆「ショート・ショート」(掌小説)こころざしの譜(31)  古いビルが軒を連ねるオールドハバナの街を歩くとタイムスリップしたような錯覚に陥る。キューバ革命前のクラシックカーが通りを走っている。シボレー

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