代表取締役社長 吉原 二郎

当社のこだわり:自動ドアの3つの社会貢献性

当社のこだわりを語る上で、最も伝えたいのは、最優先で感染症予防に取り組んでいるということです。

ドアノブから手へのウイルスや細菌の感染は、時として死亡事故につながります。特に執刀医のゴム手袋から手術中の患者への接触感染は、院内感染の中でも致命傷につながる恐れがあります。

手術室で活躍しているドアノブに触らない当社製のフットスイッチ式自動ドア(足をセンサーにかざしてドアが開くシステム)は、手袋からの接触感染を防いで患者の命を守っています。

不特定多数の人が利用する公共施設のトイレのドアノブには、ノロウイルスやインフルエンザウイルスだけでなく、多くの細菌が生息しており、手を洗った後でもドアノブに触ることで感染が広がります。当社では感染を防ぐための独自の公衆衛生自動ドアシステムを研究し、目に見えないアウトブレイクを食い止めるべく活動しています。

次に、バリアフリーとしての役割です。車椅子やベビーカーにとって、段差と同様に、手で開けなければならない重いドアも大きな障壁です。現在の我が国は、4人に1人が65歳以上の高齢者です。手や足の不自由な方や、杖の携行者にとって、ドアは重い障壁です。

私たちは、自動ドアだけでなく、車椅子用の持ち運べるモバイルスロープを車椅子団体と共同で研究し、自動ドアと一緒に販売することで、段差とドアという2つのバリアをまとめて解消することに取り組んでいます。

3番目としては、優れた省エネ性能です。エアコン稼働中にドアを開けっ放しにすると、40%以上の電力が無駄に消費されます。

一方、閉め忘れのない自動ドアの消費電力は1日あたり1円程度、24時間営業しているコンビニでも1日あたり最大5円程度です。この僅かな電力でも再生可能エネルギーで補うべく、太陽光自動ドアシステムを開発しています。

以上3つの社会課題に全力で取り組んでいるのが、当社のオリジナリティーです。

経営の志:使命感を持ち、幸福を事業の目的に据える

事業の目的は、単に売り上げや企業規模拡大であってはならないと思います。成長戦略という言葉の響きからは、業績向上や株価を上げて総資産価値を高める目的しか感じられませんが、そのような事業目的は人を不幸にする経営だと思います。

当社では、社員とその家族や、当社の事業にかかわってくれている取引先や仕入先、そして地域社会をいかに幸福にするかということを事業の最大の目的として掲げています。

特筆すべきCSR活動:介護施設に自動ドアを寄付

数年前から、障がいを持った高齢者が増加し、少子化により閉校した小学校などを自治体が施設に転用して急場を凌いでいますが、予算が組めずに自動ドア化が進んでおらず、障がい者や高齢者の方々にとって、建物への出入りが困難になっていました。

そこで、当社が主体となってNPO法人全国自動ドア産業振興会という団体を立ち上げて、予算が少なくて自動ドア化がままならない施設に自動ドアを寄付する事業に取り組んでいます。会員の会費や独自の募金を、自動ドアの寄付財源にしています。

今までに16件の施設に寄付してきましたが、いずれも一人では建物への出入りが困難な重篤な障がいをもった方々などの通所施設であり、寄付させて頂いた自治体からも感謝状を頂くようになりました。

現在では毎日のように全国の自治体や施設から問い合わせがあります。何よりも嬉しいのは利用者の方々から直接喜びの声を聞けることです。

経営者・個人として思うこと:使命感が幸せのもと

使命感を持って仕事ができるのは何よりも幸せなことだと思います。そしてその仕事の報酬として人々から感謝されると、金銭的な価値には変えられない幸福感と満足感を感じます。生きがいや働きがいは、使命感の強さと、人々からの喜びの言葉の重さに比例していると思います。

理想の社員像:5つの人格を備える愛される人

当社では、理想的な人物像をコア・バリュー(中核的な価値感、企業文化)の中で明文化しています。私たちが重んじる人物像として、誠実さ、謙虚さ、愛、思いやり、素直さ、という5つの人格を備えた真に心から愛される人が挙げられます。

誠実さは人間関係の中で信頼を生み、安心感を与えます。謙虚な姿勢は人から尊敬を集め、おごり高ぶらずに知識を吸収し、自分自身を向上させてくれます。そして愛は人を助け、自分をも助けます。誰に対しても思いやりの心で接することができれば、全ての人々から慕われます。そして素直さは人から愛される本質的な人格だと思います。

私たちは、この5つの人格を持った理想的な人物に近付くべく、日頃から人格の研鑽に励んでいます。この5つの人格が身に付いて実践できれば、必ず幸福になれると信じているからです。

 

若手社員から

黛 節夫
広報部
社歴 :14年10カ月(2014年1月末現在)

大学時代は社会福祉の講義を受講していて、将来はお体の不自由な方のお役に立つような仕事をしたいと考えました。しかし、実際に就職活動をしてみて意識の変化がありました。それは、いろいろな人に役立つような仕事をしたいという考えです。当社の仕事はそれに合致していました。

当社の良いところは、コアな人間関係が構築されていることです。困ったときは相互扶助精神で助け合う。そんなシーンが普段から見られます。全国に拠点があるので情報の共有が大変でしたが、最近それが社内SNSで解消されるようになりました。

現在、社内SNSを活用して全国の社員を紹介する仕事を担当しています。もともと社交的で文章を書くことが好きでしたので、とてもやりがいがあります。